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いつも心に北極星を。『「後回し」にしない技術』を読んで。

私はこれまで、先延ばし癖に悩んできた。
やらなければいけないのに、極限まで先延ばしにして、締め切り間際になってようやく実行する。先に終わらせてしまえば抱えなくてすんだ、猛烈なプレッシャーとストレスを抱えながら。

こんな自分を変えたくて。
本から知恵を授かれないかなぁ、と思っていた。
そんなとき、SNSで評判がよい本を図書館で借りてみた。
それが、
『「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法』
である。

いくら才能やアイデアがあっても、実行しなければなんの意味もない。
失敗した人と成功した人の違い、それは実行力。
実行力は「決心 - 実行 - 維持」の3段階からなる。
実行力を身につけて、成果を上げたり目標を達成できる人になる方法を教えてくれる。


もしかしたら、優秀な人が読んだら「当たり前」な内容ばかりなのかもしれない。
でも、私にとってはとても身になる内容ばかりだった。
知識として既に知っていたものもあったが、この本では実例根拠関連するエピソードなどがたくさん載っていて、「なるほどな」とすんなり納得できたのだ。

「人間とはこういう状況でこういう心理になる傾向がある、だからこうすればよい。」
こんな風に説明されるだけで、自分の意志の弱さだけが問題じゃないとわかる。
「よく起こりうることなんだ」と思えるだけで、救いになる。

たくさんメモをとった。
実行しはじめたこともある。
単に先延ばし癖の改善に役立つだけでなく、これからの生き方についても考えるきっかけをくれた。
きちんと目標を立てて、先延ばしせずに目標まで到達できるよう、考えながら生きていこう。
ああ、いまこのタイミングで、この本に出逢えてよかった。


最後に、心に響いた文章をいくつか引用させていただく。

もっとも実践に適した日は「今日」であり、もっとも実行に適した時間は「いま」である。決心を実行するのに、「いま」ほどよいときはない。ある特別な日から禁煙を実行すると考えずに、今日からただちに禁煙を始めて、今日を特別な日にしてしまう方がずっと早い。

最善を尽くすというのは、他人に助けを求めることまで含まれるのだ

誰かを助け、喜びを感じたことがあるなら、他人にもそうした機会を提供するべきだ。誰かに助けを求めたら、それは相手に自分が「価値のある存在」だと感じる機会を提供したことになる。

成功する人は、いくら忙しい毎日を送っていても、将来の夢に導いてくれる“北極星”を心の中に持っている。

あなたを望みの場所に連れていってくれるのは、考えではなく行動だという事実を、絶対に忘れないようにしよう。

ここまでの引用元:「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法/イ・ミンギュ(訳:吉川 南)


もし、私のように先延ばし癖に悩んでる人がいたら、手にとって読んでみてほしい。
読んでいるうちに、なにか始めたくなるはず。


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