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人生を変える可能性の高い習慣4選

人生において、因果関係を証明することは難しい。

多くの自己啓発系の情報で、「人生を変える習慣」が度々紹介されているものの、実際の人生は恐らく千差万別・複雑性に富んでおり、一概に個別の習慣が人生を逆転させるものだと評価することは出来ないと思う。

そのような前提の中で、私自身の人生経験や、様々な方の人生に触れたことで学んだ、人生に何かしらインパクトを与えるであろう習慣についてはある程度固まってきたため、本記事の作成に至った。

従って、タイトルは「人生を変える習慣」と断定せず、「人生を変える可能性のある習慣」としている。


既に成功したかのように振舞う

理想の人生や、目標を達成している自分を想像し、それが今あるかのように日々振舞うことは、人生に対してある程度の影響を及ぼす可能性がある。

これは俗にいう「引き寄せの法則」と呼ばれているもので、「あなたの考えたことは全て現実化する」などとして説明されている。

実際には、「引き寄せの法則」には一般に説明されているような革命的効果はない。しかしながら、この習慣は、理想の人生を叶えるための必要条件であるといえる。

何故なら、私たちは達成可能であると信じられる範囲でしか努力できないからである。

例えば、受験勉強を行う際には志望校を設定するが、皆がトップ校を目指している訳ではない。
それもそのはず、自分の中で学力の限界を感じており、単純に「無理」だと思っているからである。
そして、当たり前だが志望校以上の学校に合格することはついにない。

だからこそ、わざと既に理想の人生を達成したかのように振舞うことで、徐々に「無理」だと思うハードルが"上がっていき"、これまでよりも努力ができるようになる。

体力づくり

体力づくりは、人生を向上させる可能性に富んでいる。
筋トレ、ダイエット、ランニングなどの形式に問わず、それらは私たちのパフォーマンスを向上させる。

現代人の多くは動かなすぎであり、食べすぎである。

動物と言うのは一般に、それぞれの生活形に合わせて進化してきており、例えばチーターは獲物を瞬発的に捕らえられるように速筋が発達しているし、オオカミはしつこく獲物を追い回し、持久戦を制し獲物を捕らえられるように持久力に富んでいる。

この例に準ずると、私たちはオオカミ側である。
私たちの祖先は、マンモスなどの獲物を瞬時にではなく、持続的に追いかけることで狩りをしてきた。

ところが現代は、生物学的に極めて不自然な姿勢である椅子に座ることをどのライフステージでも長時間要求されるし、移動手段に富んでいるため歩く機会に乏しい。

また、高カロリー低価格の異常な飲食品が世に多量に出回り、肥満をはじめとしたさまざまな健康問題を引き起こしている。

そんな社会に生まれながら、個人的に運動習慣を持っている人が他者と差をつけるのはある意味明白であるため、選出した。

禁欲

現代は様々な快楽にまみれているが、中でも深刻な問題を引き起こしているのは性に関するコンテンツである。

女性の皆さんは不快に思われるかもしれないが、重大な問題であるために出来れば目をつむらないでほしい。
戦争以外で人類が滅亡するとすれば、私はネットポルノが原因になり得ると思っている。

ネットポルノは男女問わず生活に溶け込みつつあり、今では小学生ですらアクセス可能になっている。

ネットポルノの危険性を一文で表すとこうなる。

極めて平易にアクセス可能なネットポルノを視聴し、オーガズムに達することは、長期間の努力を重ねた末に得られるあらゆる人生の達成感の類を超える快楽である

ネットポルノの危険性や、ポルノ断ち、俗にいう「禁欲」の有用性は、以下大きく分けて3つの観点で説明できる。

1つ目に、あらゆる研究や体験談でネットポルノが脳を破壊することが示されていること。
慢性的なネットポルノ視聴が私たちの脳に与える影響は、違法薬物と類似しており、たんに報酬系を破壊し依存症を引き起こすばかりか、うつや不安、怒りなどの情動のコントロールができなくなったり、集中力が低下したりする可能性が示唆されている。

ネットポルノは性にまつわるコンテンツであるために、ゲームやSNS等によって得られる快楽よりもよほど本能的な刺激である。ある意味、現代の男性は性的に搾取されているのではないだろうか。

2つ目に、ネットポルノ視聴がセルフイメージを著しく悪化させるということ。
ネットポルノが扱うコンテンツは一般に過激であり、そのようなコンテンツを視聴することで罪悪感や羞恥心を自身に植え付けたり、現実の恋愛関係への逃避として視聴しているという深い自己認識から、自己嫌悪感を誘発する。

3つ目に、禁欲には精神的・内面的な成長が期待できるということ。

多くの宗教や道徳では昔から禁欲が支持されており、この事は禁欲には精神性の変容が発現する可能性を秘めていると言える。

私は無神論者であるし、科学的な知見を尊重したいと常に思うが、禁欲行為を通して得られる感覚や成長は、理屈では説明できない事も多い。

達観、感謝、洞察が自身の内面を構成し、外部では人生が加速度的に進むあの感覚は、他の習慣ではなかなか手に入れることは出来ない。

読書

本を読め、読書は良いぞ、と散々言われているが、果たしてなぜそんなに読書は有用なのだろうか?

現時点での私の回答は、読書は「人生において車輪の再発明をしないため」にあると思う。

本は、作者の人生経験を通して得られた教訓が分かりやすく整理されている。その知恵をダウンロードすることで、時間や労力、コストなどを大幅に抑えることができるようになる。

例えば、ある人が自分の頭の中が常にネガティブ情報でごちゃごちゃしていることに悩み、長年の試行錯誤の末に「意識的に何も考えない時間を作る」ことが良いという結論に至ったとする。しかし、こうして苦労して手に入れた知恵は、たかが千円ちょっと出せば誰でも手に入れることができる代物なのであるーマインドフルネス瞑想について書かれた本を買えば済む話。

本は、大学で分かりやすく例えると「先輩から貰った過去問」である。
本番のテスト(≒自分自身の人生)は全てが過去問(≒本)通りとまではいかないものの、問題の傾向や対策方法は類似しており、大いに参考にすることができる。

反対に、馬鹿真面目に勉強しても(≒人生を我流で進めても)才能がない限り上手くいかないことが多い。

その意味で、人生を変えたかったら、先人の知恵を貰うというある種のチート行為をするのもアリだと思う。


そんなわけで、現時点での「人生を変える可能性の高い習慣」についてまとめてみた。

私自身の人生が進むにつれ、意見は変わってくるものだろうけれど、何かしら参考にしてくれたら嬉しい。

おわり

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