愛してくれない人を好きになるのはなぜ?わたしとあなたの「心の穴」の話
異性として惹かれるのだけど、近くにいくと必ず苦しくなる。
以前、そういう存在の人がいた。
いわゆる「自分を好きにならない人を好きになりそう」なパターンだったと思う。
最近はもう会うこともないけど、心に引っかかる感じを時折思い出してはいて。
以前、ずっと会いたかった人に会いに行ったように、思い切ってなにか行動したほうがいいのかな。
やり切るために、私から何かしなきゃいけないのかななんて、謎の焦りが生まれることも時折あった。
でも、少し前にふと気づいた。
ああそうか、わたしの心の穴があの人に反応していただけなんだな。
彼がどうではなくて
わたしが自分の心の穴を埋めたくて、ただそれだけのために、あの人に認められたい、愛されてみたい気持ちがあったんだな。
あの人は私のコンプレックスや、承認を求めたのに得られなかったような苦い切ない記憶をいちいち思い出させる存在で
それは、あの人というよりは自分自身の過去への執着であって。
わたしは、あの人のことを好きだったわけではない。今もない。
それに気づけたら、すっと腹落ちして、凄く気が楽になった。
ああ、なんていいことに気付けたんだろう!
その通りじゃん!よく発見したな自分!みたいな清々しい気持ちだった。
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ちなみに”心の穴”という表現は私のオリジナルではない。
二村ヒトシさんの著者
なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか に出てくる言葉だ。
二村さんは心の穴について、こんな風に書いた。
あなたの「生きづらさ」や「さみしさ」、劣等感、不安、嫉妬、憎しみ、罪悪感といった、自分ではコントロールすることができない感情や考えが、その穴から湧いて出てきている。
それが、あなたが埋めようとしている穴です。
なぜ愛してくれない人を好きになるのか?
それは、その人から愛されることで自分の劣等感、さみしさ、嫉妬・・そういう「心の穴」を埋めようとするから。
自分の「心の穴」の形を把握できていないと、そういう相手を「好き」と勘違いして求めてしまいがちだから。
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この本に出会ったのは、もう8年前くらい前になる。(まだ旧タイトルの、愛とセックスで幸せになる秘密、という名前だった)
その時からずっと、これは素晴らしい本だと思っていたけれど、なぜか読むといつも苦しくなった。
それはなぜ?決して著者の二村さんのせいじゃない。
まずわたしは「自分の心の穴の形」を今よりももっと、認識できていなかった。
穴があいている。そのことはわかっていたけれど、その穴の形に私の中にあるどんな感情や要素が影響しているのか見ようとしていなかった。多分その覚悟もなかった。
だから「心の穴」という表現を通じて、自分の中に得体の知れない闇が、なんとなく居座っていることに気づくのが怖かったのかもしれない。
ちなみに、私は恋愛に関する本はたくさん読んできたほうだ。
仕事柄(マッチングアプリ や恋愛メディアの仕事)、勉強のためにという言い訳もあったけど
なんだかんだ恋愛は自分自身の悩みでもあり、興味は尽きないから。きっと100冊以上は読んだと思う。
そんな私がいまさら思うのは、
恋愛本の類はある程度自分を受け入れられたり、自分自身を目を逸らさず見つめる覚悟ができてからじゃないと、内容に振り回されやすい。
書いてあるような成功事例やメソッドを、思考だけで必死にインストールしようとしてしまう。もしくは、ただ行き場のない気持ちを紛らわすための情報として。
それも思考の根源である自分自身が、本当はどう感じているのかをわかっていない、わかろうとしていない状態で。
しかも意中の彼や、世間からの評価をひたすら気にしながら情報をなぞって外側だけ真似たってうまくいかない。もしくは、たまたま上手くいっても次のアクションがとれない。
それで、また自信を失い迷ってしまったり。
緩やかにそんなことを繰り返していたような気がするし、私の他にもしてる女性たちがいるんだと思う。
それに、そういう女性の心に付け入るような本や情報がすごく多いことも感じてる。(中には素晴らしいものももちろんあるけれど、表面的な主張だけ見たら違いは分かりにくい。)
恋愛のセミナーにもいったしお金も使ったなあ。その中でこの人は本当に素敵だ!ていう方にも何名か出会えて、それは今も財産なのだけど。
そういうのを体験してきた自分だからこそ、私と似た様な悩みを持つ女性たちにそうでないものを伝えたり、提供してみたいと思っていた。
だから例えば本業で女性向けのオンラインサロンの新規事業をやらせてもらったり、勝手に合いそうだな、と私が思う友人同士をマッチングさせるイベントを個人的にやってみたりした。
今仲間たちと取り組んでいる「女性が自分の個性を表現しながら本当に望むパートナーに出会う」講座の内容は、恋愛に迷ったり心の穴にふりまわされていたわたしが、本当に欲しかったものに近いと思う。
このnoteの冒頭で書いた「私を好きにならなかった人」について、
わたしの心の穴を刺激する人だったからだ!と腹落ちできたのも
講座の内容をディスカッションしていく中で、自分自身の気持ちを思考だけじゃなくて体で感じることに意識を向けられるようになったからだと思う。
思考優位で情報に振り回されても、本当に欲しいものは手に入りにくいのかもしれない。
振り回されるだけでは生きている実感が乏しいから、求めても求めても何か救いや「今ここにない何か」を求めてジプシーになるような状況になりたくない。
恋愛で悩んでいるような女性たちにも、そうなって欲しくない。
自分自身を知るということは、つまり自分のなかに軸をつくることだ。軸を作る作業そのものではないけど、結果的にそれができるというイメージ。
それさえあればどんな情報に囲まれても、心の穴を刺激されても、嫉妬したり、自信を喪失したりしにくくなるし(もちろんわたしも0には全然なってないけど、以前より切り替えられることが増えてきた気はする)
世の中のたくさんの成功事例に対峙しても、この事例はこうだけど、私ならどうかな、と一度自分の目線で受け止められるから鵜呑みにしにくくなる。
結局その「自分自身」とちゃんとお付き合いするマインドができてくればおのずと
自分のなかに自分らしい考え方や世界観が生まれて、自分の個性を表現することに繋がる。
きっとそういうことなんだと思う。
わたしの心の穴は、恋愛だけじゃなくて家族関係でも、仕事でも、きっといろんなところに色んな形で空いている。
自分の心の穴を、思考だけでなく体で感じながら、じっくり見つめていきたいなと思いました。
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このnote は、2020年3月開始の「女性が自分の個性を表現しながら、本当に望むものやパートナーに出会う」ためのプロジェクトを企画する中で、企画メンバーでありつつ、自分自身がターゲットでもある私(あさんた)が気づいたことのアウトプットです。
第2段の講座も近く募集開始予定です^^。
読んでいただきありがとうございます。「自分の個性」に気づき表現していける女性が世の中に増えるように、アウトプットをしていきます!