【大河ドラマ・光る君へ】乙丸の猿芝居。
第十三回・進むべき道の感想です。
えっ!もう十三回?マジっすか・・・。
冒頭、一条天皇の元服の日
兼家さん、白髪増えたなー。
と思った。
それだけ。
ナレーションなんて全然耳に入ってこない。
とにかく兼家が老いたよ~。
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道隆ファミリーの団らん。
というか定子のお茶目ぶりを(お茶の間に)披露する会。
ここで気になるのは道隆の手元。
・・・飲んでおる。
昼間っから、呑んでおる。
昼間から酒を飲むとは、余裕のあかし。
足元をすくわれないようにお気をつけあそばせ。
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定子の入内を御簾越しに見守る道隆。
そして駆けつけたが、よろける兼家。
兼家さん、やっぱり老いたよ~。
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「主上のお好きなもの、私も全部好きになります」
入内した定子が一条天皇にささやく。
マジかよ。
こんなこと言うのかよ。
誰が考えたんだ。
母の入れ知恵か?
それとも自分で考えたことなのか?
いずれにせよ。
こういう露骨に好かれようとしてくるの、ワタシ嫌い!
もしワタシが主上だったら、この女嫌いになる。
でも、一条天皇にはこれでよかったみたい。
一条天皇の気質を知る誰かからの入れ知恵だったりして!?
ちなみに椿餅は、餅に甘葛(あまずら)を練りこんで作ったものらしい。
甘いものがお好きな一条天皇。
子どもらしくて、いいね。
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道兼ファミリーの団らん・・・とは言えない。
暗い雰囲気の集まり。
初登場の妻と娘が、ちっとも幸せそうに見えない。
「定子との間に数年は、子は出来まい。出来たとしても、皇子かどうかも分からぬ」(道兼)
あら。
珍しく道兼がまともな思考回路で喋ってる。
数年は子が出来ない、は確かにそのとおりだろうし。
出来ても男かどうか分からない。
ほんと、そのとおり。
だから自分の娘も入内の用意をしておくという発想。
いいじゃないですか。
いつもそれくらい前向きに生きてなさいよ、道兼。
ま、ずっと前に父上にそうしろと言われたから、なんだろうけどね。
それにしても娘に嫌われてる道兼。
きっと家では愛想の「あ」の字もないんだろうなぁ…。
*****
市を歩くまひろ
「この針をおくれ。これでよいか」と、カブをひとつ差し出すまひろ。
この頃の買い物って、通貨は何?
実はカブが通貨として使われてたの?
それじゃまるでニンテンドーswitchの「どうぶつの森」じゃないかー!!!笑
「そんなことしないで!またお父上とお母上に叱られるわ」(まひろ)
今度「ひうお」を自宅から持ってくるという、さわ。
やっぱり、さわさん裕福な家なんだな。
それにしても「また」って何?
すでに叱られてるの?
どの件で叱られたんだろう。
畑仕事で手が荒れたから?
琵琶を習ったり、よけいなことを覚えたから?
庚申待ちの夜に、よその家で夜を明かしたから?
それとも食べ物その他を、まひろの家に貢いだりしたの?
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「文字さえ読めたらあんなことにはならなかったのに」
貧しさゆえに、売られていった3人の子どもたち。
助けようもなかったまひろ。
でもまひろ。
少し文字が読めても、貧しさから抜け出すのは困難だと思うよ。
まひろほどの知識教養があれば、最下層から抜け出すことは出来るかもしれないけど、最下層でまひろほどの知識教養を身につけることは不可能。
結局、知識教養は経済的安定のうえに成り立つのか。
・・・なんだか昔も今も、あんまり変わらないね・・・。
「ひとりふたりに教えても今日のような不幸は救えませんよぉ」(さわ)
「ひとりでもふたりでも、救えたらいいわ」(まひろ)
なんとも現実的なさわ。
現実は分かっていても、簡単にあきらめないまひろ。
私も、ひとりふたりだけ救っても仕方ない…みたいに思いがちだけど。
まひろは、ひとりふたりだってゼロよりマシ、と思ったんだね。
「自分の生まれてきた意味を探す」という道長との約束を守ろうとしている。
それもありだ。
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書き方教室のサクラに使われる乙丸
ほんと乙丸って姫さま大好きだよねぇ。
民のたくさんいるところに来て、猿芝居を繰り広げているわけだけど。
意外と貴族の方々も通るんだね。
こんなところに来る貴族は、まひろや三郎くらいのものかと思った。
興味を持って近づいてきた女の子に文字を教えるまひろ。
…を、じーっと見守る乙丸。
ほんと乙丸って姫さま大好きだよねぇ。(2回目!)
姫さま、もう行きましょうよ!とかって催促することだって出来るだろうに。
姫さまが納得するまで、いくらでも待つんだろうな。
や、や、や!!!
今とんでもないことに気づいちゃった。
乙丸って、いつまで出演するの?
こんなに優しくて頼りになる(なったっけ?)乙丸。
大河ドラマ的流れでは、どこかで華麗に消えていく運命の人だよね。
もし仮に途中で華々しく消えるなら、その存在が源氏物語のなかに出てくるかもしれない。
乙丸を彷彿とさせる登場人物っていたっけ???
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「殿様!?」
まひろ弟の乳母・いとが、まひろパパに訴える。
「姫さまがまた何の足しにもならぬことをおやりですけど」
いとー。笑
そうイライラするな。
気持ちは分かるけど、この父にしてこの娘だから。
父親に訴えても、それこそ何の足しにもならないよ。
どうせ訴えるなら、宣孝さまあたりに訴えたほうがよいのでは?
*****
朝廷で、訴状に関して詳しく審議するかどうかを検討する一同。
道長の発言に目を見開き、かすかにうなずく実資が面白い。
「意外とやるではないか!」くらいに思っているのだろうか。
「摂政殿、お考えを」と求められた兼家は、もう老いの道に入ってしまっている。
冒頭で、老いたなぁと思っていたが、本当に老いていた。
このうえは身を引いてくださいまし。
兼家の後継を狙ってやりあう兄たちを、物陰からこっそり眺める道長。
そんな道長に、実資は「精進、精進」と声をかけて去っていく。
実資は、道長を認めたんだね。
*****
「尽くせよ、俺に」
道兼は公任に言う。
後ろ盾がないのだから、俺につけ、と。
しかし他に言い方はないものか。
「尽くせよ、俺に」って、偉そうに。
これでは人はついてこないのではないか。
道兼を応援してるわけではないが、心配になってしまう。
え?
そういえば私、誰を応援してるんだろう。
史実は史実として、大河ドラマとして誰かを応援してもいいじゃない。
よーく考えたけど、行成くらいしか応援したい貴族はいないかも。
その他に乙丸&百舌彦のコンビも応援したい。
…ってコンビではないか。笑
*****
ちょっと待て!!!
すやすや眠る女の子。
彰子さまやないかい!
道長の娘が生まれて育っちゃってるし。
あっという間に時間が進んでる。
「あんな凛々しいお方が、ぼんやりしていたわけはないでしょう」(倫子ママ)
えっ。
どっちかっていうと、今もぼんやりしてるような。
とりあえず「凛々しい」とは思えないんだけど。
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御嶽詣でから帰った宣孝さま
まひろの家でみやげ話を披露している。
実際に派手な身なりで御嶽詣でを行ったと、清少納言の「枕草子」に書いてあるらしい。
土産物を渡し、みやげ話を聞かせるだけでは飽き足らず、実際に着て行った着物を披露するなんて。
明るくて楽しい人には違いない。
毎回、嵐のようにやってきて、嵐のように去っていくしね。
嫡妻の他、何人もいるらしい妾のところでも、いちいちみやげと共に衣装も披露してきたんだろうか。
めちゃくちゃサービス精神旺盛な人だな。
子どもに(無料で)文字を教えるのが楽しいというまひろに宣孝は言う。
「実入りもないのに楽しいのか。おかしなおなごじゃな」
今、おなごって言った。
まひろはずっと小さなころから知っていて、裳着の式にまで出たのに。
おかしな子とか、おかしな娘とか言わずに、おなごって言った。
もしかして宣孝さまのなかでまひろが大人になった?
結婚の世話をしてるうちに、大人扱いする気持ちがわいてきた?
しかも、まんざらでもなさそうに微笑んでるし!
と思ったら、まひろパパからの「宣孝殿のご子息をまひろの夫に」案を、速攻で却下。
却下、却下、却下。
なにそれ。
よその男にくれてやるのはよくても、うちの息子にはダメって?
そのココロは???
*****
道長と妻・あきこ女王が兼家パパを見舞う。
すっかりボケてしまったのか、あきこ女王に父親のことをしれっと尋ねる兼家。
やり場のない気持ちを隠すことも出来ずに、席をはずしてしまう道長。
あきこ女王はこの隙に、兼家パパに扇をおねだりする。
もちろん呪うために!
あきこ女王は千載一遇のチャンスに夢中で、道長が席をはずした理由に思いをめぐらすことはないのだろうか。
兼家パパは、扇をあきこ女王に向かって放り投げる。
「よい。持ってまいれ」
扇はあきこ女王にぶつかる。
あきこ女王は「ほほほほほ…ありがとうございます」と笑って受け取る。
めちゃ、こわい。
あきこ女王の怨念がますます高ぶる。
真っ黒けっけの真っ黒くろだ。
*****
久しぶりに倫子さまとお話しするまひろ
雇用の話はお断りするが、また会いに来て欲しいという倫子さまにうなずく。
倫子さまは今度は道長にも会って欲しいと言う。
油断大敵なのに。
火がボウボウなのに。
倫子はまひろのことをライバルや敵となる存在とはみなしていない。
余裕のよっちゃんだ。
さらに倫子さまとの話は続く。
道長の所持する漢詩が書かれた紙を見せる倫子さま。
あきこ女王からのものではないか、と言う。
いやーーー。
嫉妬ってこわいわ。
勘がよくて、賢い倫子さまも、やっぱり人の子ね。
名探偵の名が泣きましてよ。
(そんなこと誰も言ってないけど)
私が思うに。
まひろの使った紙と、あきこ女王が使う紙では、紙質が全然違うのではなかろうか。
当時、紙は高価なもの。
倫子が想像したように、あきこ女王が道長に恋文を書くとしたら、立派な紙を用いるのではないか。
実際にはあきこ女王は怨念のかたまりだから、恋文なんて書かなかったかもしれないけど。
そしてまひろは下級貴族の娘。
どう頑張っても立派な紙は持っていなかったに違いない。
倫子さま、落ち着いて。
紙質をよく見るのよ。
倫子さまときたら、まひろに漢詩の意味をたずねる。
まひろときたら、こんな時でも漢詩の意味をしっかり語ろうとせずにはいられない。
適当にごまかせばいいのにね。
説明を始めたまひろに「もういい」と言う倫子さま。
漢詩の意味を、やっぱり知りたくないと思い直したのね。
恋敵からの文だもの。
どんな知りたくないことが書いてあるかも分からない。
知らないでおくのが賢明というもの。
やっぱり倫子さまは賢いお方だわ。
「この子、うちの殿に似て人見知りするのよ」
「倫子さま・・・私、そろそろ」
うーん。
好きな人の奥さんは、友だちでもあるから、そこまでは許せる。
でもふたりの間に出来た子どもを見せられて、「うちの殿」なんて言われた日にゃ・・・もう限界かな。
帰るしかないね、まひろ。
そして、帰ろうとしたところで道長に会ってしまったまひろ。
めちゃくちゃ固い顔の道長。
どうする。
どうなる。
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