この世で一番面倒なこと。

風呂が、面倒くさい。
髪を洗うのが、面倒くさい。
美容院に行くのも、面倒くさい。

実際に口に出したことはない。
言ったら引かれるのは分かり切っている。

だから言わないが、つねづね思っては、いるのだ。
風呂も美容院も、面倒くせぇ！！！

大嫌いかと言われると、そこまでではない。
むしろ、風呂も美容院も「気持ちが良い」とは思っている。

高熱を出して数日寝込んだ後の風呂の、なんと清々しいことか。
水で身体を浄めるという発想も、よく分かるってものだわ。

耳元で髪を切るハサミの音の、なんと楽し気なことか。
調子をそろえてクリック・クリック・クリック♪
…って歌いたくなっちゃうよ。

でもね。
「気持ちが良い」からといって、大好きにはなれないんだな。
だってとにかく「面倒くさい」んだもん。

社会生活を営むうえでは、風呂に毎日入るしかない。
仕方がない。

でも美容院は行かなくてもなんとかなる。
伸びてきても、髪型でどうにか誤魔化せる。

だから美容院は年に一度しか行かない。

ちなみに美容院には、年に一度、帰省の前に行くことにしている。
ダンナの実家で、髪の手入れに時間をかけたくないからだ。
これまた、面倒くさいのが主原因になっている。

ここ数年は、夏になると超・短髪にしたくなる。
出来ることなら坊主頭にしてしまいたい。

今年の夏も暑いという。
困ったな。