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アメリカ珍旅行記 英語を全く話せない男が一人旅でアメリカに行った話(10)

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メキシコ料理を堪能したあと、友人とダウンタウンへ向かった。
正直どこかを案内されたわけではなかったが、とにかく話の通じる人が近くにいることが何よりも安心する。

激辛メキシコ料理のせいなのか、お尻に違和感がある。

何はともあれ目的地であるダウンタウンへ到着した。
友人は酒が飲みたいと言い始めその辺の店に立ち寄った。
こいつ運転なのにいいのか?と思いながらも僕も少し気分が上がってきたので一緒にビールを飲んだ。

突然友人が立ち上がって「じゃあまたね」と言い出した。

意味が理解できず困惑していると、奥さんが料理を作って待っているから帰るねとだけ言い残して去っていった。

知らない街に一人きりになった僕は残りのビールを飲み干して駅を探した。

奇策な人たちが多く、サンタモニカにあるホテルの地図を見せると駅まで案内してくれた。
何を話しているのかは理解できないが、きっといい奴なんだということは理解できた。

到着したのはバーだった。
ごちゃごちゃと何かを言っていたが、とりあえず金が無くて酒が飲めないから奢ってほしいという意味だったのだろう。

いい奴ではなかった。


逃げるようにその場を立ち去り、自分の力で地下鉄の駅に辿り着いた。
おしりの様子がおかしかったがひとまずこれでサンタモニカに帰れる。

不慣れな地下鉄に乗ると車内は音楽に包まれていた。
日本では考えられないが、音楽を流したり、歌ったり、ダンスをしたりと、はちゃめちゃな車内だった。

何はともあれ無事にサンタモニカへたどり着いた僕は一目散にホテルへと向かった。


そう、とうとう僕の肛門は限界を迎えた。


続く

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