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アメリカ珍旅行記 英語を全く話せない男が一人旅でアメリカに行った話(7)

トイレ問題を掃除のおばちゃんに丸投げし、カンカンに晴れ渡っている外へと飛び出した。

アメリカ旅行3日目にして、僕はハンバーガーを食らっていないことに気付いた。
アメリカに行ったら特大のハンバーガーを食べるんだ!と息巻いていたにも関わらず、僕の食事はタコベルやコンビニなど。日本とさほど変わらないことに気付いてしまった僕は朝からハンバーガーを食らうというアメリカっぽいことがしたくなった。

ホテルから数分歩いたところにあるハンバーガー屋さんへ立ち寄った。
数年後に知った話だが、実は日本にもあるらしいがその時はアメリカを感じていた。
朝なのに想像以上の列ができているところを見るとやはりアメリカを感じてしまう。
パネルのメニューを見ながらふと気付いたのは、日本でハンバーガー・ポテト・飲み物の3点を「セット」として注文しているがアメリカでは全く使われていなかった事。
アメリカ旅行で1日1恥しているのでここは慎重にセットならぬ「コンボ」を注文した。

店員さんから言われた場所で待っていると、太った女性店員からトレーを渡された。
一般的なサイズのハンバーガーと少し少なく感じるポテト、そして空のカップを渡された。何度も連呼したコーラが注がれていない。
僕は日本人に対してのいじめだと思った。
コーラが入っていない、スプライトでもいいから僕に飲み物をくれ。
焦ったせいか僕は日本語で必死に説明すると店員さんは空のカップを持ち僕の方へ出てきた。
やばい、めっちゃ怒ってる。
するとその太った女性店員は外側に設置されたドリンクサーバーからスプライトを注ぎ僕に手渡した。

周りを見てみるとどうやらみんな自分で好きなものを注いで飲んでいるようだった。
そして一番驚いたのは勝手におかわりしていることだ。
太った女性店員に謝罪し僕は静かに席に着いた。

ブロンドヘアーの子供が僕を指差しながら笑った。
僕は静かにスプライトをすすった。

続く


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