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苴埜苦楽
2020年6月24日 11:02
みらいみらい、あるところに和子という、今まさに遊び盛りの子どもがいました。和子は友達と公園で遊ぶのが大好きで、鬼ごっこをしたり、ゴムだんをしたり、ブランコをしたり、その時その時での流行りで何を遊ぶか決めています。ちょうど今は「ドロケイ」が流行っていて、警察役と、泥棒役の二手に分かれて逃げたり捕まえたり、仲間を開放したり、走り回ったり。和子とその仲間は色々な公園を渡り歩いて遊んでいます。
2020年6月15日 12:19
みらいみらい、あるところに良子という1児の母がいました。良子の家では宅配スーパーマーケットを利用していて、新鮮な野菜やお肉が週に二回ほど家まで届きます。最近、育ち盛りの息子が食べるご飯の量が日に日に多くなってきた、そんなどこにでもありそうな、ある平日のことでした。良子は夕食の準備をはじめようと、冷蔵庫を開けると、野菜も肉もほとんど残っていませんでした。明日には宅配が届くものの、今日のお
2020年6月6日 00:08
みらいみらい、あるところに則夫という男の子がいました。則夫はゲームをするのが大好きで、暇さえあればどんなときでもゲームをしています。ある日、街に明かりがつきはじめ人々は夕食の用意をするころ、則夫は楽しそうにゲームをしていました。そこに則夫の母は近づくと、すこし呆れた声で声をかけました。「則夫、ご飯できるまでまだすこし時間があるからお風呂の掃除をしてよ。この前掃除してくれた時、すっごくピッカ
2020年5月29日 10:48
みらいみらい、あるところに明子と正男という二人の老夫婦がいました。ひとり息子のノリオは昨年大学を卒業し今年で社会人二年目。二人は一段落した子育てにホッと一息をついて静かな生活を送っています。ある日のこと、明子は息子のノリオへメッセージを送りました。「ノリ元気?ご飯はちゃんと食べてる?たまにはうちでご飯でも。」便りのないのはよい便り、と明子は思いながらも独り立ちしてしまった息子に少しの寂
2020年5月27日 00:23
みらいみらい、あるところに三郎という二児の父がいました。三郎は家族と自然を愛する「頼もしい」父親です。三郎の趣味は日曜大工。日曜日には必ず、車を停めているガレージの前に木材を広げ、トンカチやノコギリで何かつくっています。家にあるイスやテーブル、本棚、二人の子どもの学習机など、木で作られたものは全て三郎によるものです。ある晴れた日曜日の朝のことでした。「ねえ、お父さん、キッチンの上から重
2020年5月25日 09:25
みらいみらい、あるところに恵子と俊彦がいました。ふたりはとても仲がよい夫婦で、結婚してちょうどまる三年がたとうとしていました。ふたりにはもうすぐ赤ちゃんが生まれます。そろそろ臨月に入り、もうまもなく生まれようとしているところ。ふたりとも、新しい命の誕生にワクワク心を躍らせています。「そろそろかしら」恵子がいうと、俊彦は返します。「そろそろだね」「でも、大丈夫かしら。だって赤ちゃ
2020年5月23日 11:26
みらいみらい、あるところに三郎という少年がいました。三郎の一番のお気に入りの遊びは、「鬼ごっこ」。来る日も来る日もたくさんの仲間と鬼ごっこをしています。鬼ごっこを始めるときは空き地に集まった人たちで、じゃんけんをして鬼をきめます。今日は、近所に住む仲良しのタカシくんと、他にもたくさんの仲間が空き地に来て鬼ごっこをすることになりました。たくさん集まったので、タカシくんはこうみんなに提案しまし
2020年5月22日 09:54
みらいみらい、あるところに花子という女の子がいました。花子の宝ものはお父さんとお母さんにプレゼントしてもらったくまのぬいぐるみのリサ。朝ごはんを食べるときも、遊ぶときも、お風呂に入るときも、夜寝るときも、どこにいっても、どんなときでも、花子とリサは一緒です。ある日、花子はお留守番をすることになりました。「花子、今日お父さんとお母さんはお仕事で家にいられないの。初めてだけどお留守番、でき
2020年5月21日 00:32
みらいみらい、あるところに次郎という青年がいました。次郎は甘いものが心の底から大好きで、暇さえあればいつでもお菓子を食べます。おはぎや羊羹のような和菓子から、ショートケーキやクッキーなどの洋菓子まで、種類を選ばずお菓子であればどんなものでも食べるのです。そんな毎日を過ごしていた次郎は少しのお菓子では満足できなくなってしまいました。しまいには一日で小さいトラック1杯分くらいのものすごい量のお
2020年5月19日 23:45
みらいみらい、あるところに花子という人がいました。花子は今年で110歳。雨がちらつくある寒い朝のことです。花子は目をさますと、テキパキと家を出る準備をしていました。「今日は雨だ。出歩くのにこんなにバッチリな日はない。」花子はそうつぶやきながら、朝食をとることもなく、外に出て散歩を始めました。いつものように、気持ちよく雨模様の空になったときは、決まって花子は外に出て雨のしずくを浴びにいく
2020年5月19日 02:16
みらいみらい、あるところに一本の木が立っていました。その木の名前は「次郎」。人々に憩いの場をつくる大きな木です。ある日のこと、太陽の光が葉っぱの隙間からきらきらとかくれてはみえる夏の真昼間、次郎は散歩を始めました。しかし、次郎の散歩にだれも気づくことができません。なぜなら次郎は人間がわかるスピードよりも、もっとずっとずっと遅いスピードで散歩をするからです。次郎が散歩をしているとたくさん