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定期テストの準備に変化が必要

*各記事のヘッダーはnoteさんが準備してくれたものから、その時の気分に合わせて選んでいるので一貫性はありません。悪しからず。

最寄りの中学校の2校から2学期定期テストの試験結果が出揃いました。
いずれも大変興味深いものであり、多くの学生が大きく方向転換すべき時期にあると思いますので、ここでその道筋をいくらか残しておきます。

うさぎ型はもう通用しない

これまで中学生らの勉強の様子を大きく2つに分ける言葉として、"うさぎ型"と"かめ型"を用いることがありました。童謡"うさぎとかめ"の様子から例えられる言葉です。"うさぎ型"は試験が近づいてくると猛烈に準備を行う方法、"かめ型"は常日頃からコツコツと準備を積み上げる方法です。
これまでは"うさぎ型"でも、定期テストに向けてある程度通用しました。しかし、今年度(特に2学期)からはこれまでのようにはいきません。その理由は2つあります。1つ目は、教科書改訂に伴う学習量の増加です。例えば、英語における中学校時代に履修すべき英単語量は昨年度までと比較し1.5倍(約1200語→1800語)となりました。これは英単語に限らず、他科目でも同様に増加傾向にあります。2つ目は、テスト機会の減少です。昨年度は4度あった定期テストが今年度から3度に減少しました。しかし、上記のように学習量は増加していますから、1度のテストで問われる知識量は1.5倍から2倍程度に増加したと言えます。これまで"うさぎ型"の学生は定期テスト1週間前の部活動の休止とともに学習を始めるケースが多かったはずです。休止期間は今年度も変わっていませんが、必要な学習量は増加しています。これでは"うさぎ型"が去年同様の結果を残せるはずがありません。実際には、試験で問われる内容の学校課題(ワーク等)を満足に終えることができない学生もいました。

かめ型が必須である

上記の通り、うさぎ型の学習はもう通用しないとすると、かめ型のように日々積み上げる学習方式が最適解となります。実はこれまでもうさぎ型とかめ型を選択できる状況にあれば、かめ型をオススメしていました。その背景には、定期テスト以上の価値がある通知表(内申点)の存在があげられます。
各種試験の結果に加えて、日々の学習態度や提出物(あわせて平常点)から決定する通知表が沖縄県の高校入試において得点力と同等かそれ以上の力を持ちます。ですから、得点力だけを伸ばすうさぎ型では満足な合格を得られないケースが頻発していました。ここでは高校入試の話は一旦置いておきます。

先述のとおり、うさぎ型の手法では学習が間に合いません。ですから、かめ型と呼ばれるコツコツ学習する必要が急浮上しました。実際に2学期定期テストの結果では、これまでうさぎ型で結果を残してきた当塾の学生のいくらからは満足いく結果を得られず、一方で、これまでかめ型で学習してきた学生の試験結果がグンと伸びています。これは振り返れば、当然の結果です。爆発的に増加した試験範囲に対応できたのはかめ型の学生だったということです。

価値観の変化が必要

これまで試験結果が思わしくない場合に、対処療法的に塾通いを始めたり、参考書を購入したりと、アクションを起こす学生は多かったと想像します。しかし、その反射的なアクションもこのままでは多くが実を結びません。
「最良の治療は"予防"である」と先日どこかの薬局で見ましたが、中学生の勉強においてもまさに同様の現象が起こっているからです。生徒自身やご家族の方が情報を収集し、それを元に最適な行動を先手で取る。基本的な行動ですが、いま改めてそのことが求められていると強く感じます。この記事をご覧いただいた方の中から、1人でも新しい行動を起こしてくれる方がいらっしゃることを期待します

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