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「大人になってからの”勉強”が超重要」

こんにちは。 人材育成コンサルタントのAsanoHikariです。

今回のテーマは「大人になってからの”勉強”が超重要」です。

大人の勉強の重要性

学生時代には誰しもが勉強に励んだ経験があります。しかし、社会人になると勉強から遠ざかる人が多いのも事実です。

あるデータによると、日本人の社会人の勉強時間は平均6分/日と言われています。
世界的に見てとても少ない時間です。

これは全員が毎日6分勉強しているということではありません。
ほとんどの人が0分。
全く勉強しておらず、一部の人がたくさん勉強しているということです。

なぜ大人になってからの勉強が重要なのでしょうか?その理由を深掘りし、勉強しなかった場合の深刻なデメリットについても考えてみましょう。

1. 知識のアップデートとスキルの向上

現代社会は急速に変化しています。新しい技術やトレンドが次々と登場し、昔の知識やスキルだけでは通用しないことが増えています。例えば、デジタルトランスフォーメーションの進展により、多くの企業がITスキルを求めるようになっています。最新のデータによれば、デジタルスキルを持つ社員は年収が平均して20%高いと言われています【1】。

この例は、デジタルスキルを得て専門家になりましょうということではありません。
今のスキルにデジタルを組み合わせることで、大きな成果をあげ、年収に反映されているということです。

デメリット:知識とスキルの陳腐化

しかし、勉強を怠ると、知識やスキルが陳腐化し、現代のビジネス環境に適応できなくなります。技術の進歩に追いつけないと、会社での評価も下がり、昇進や昇給のチャンスを逃してしまいます。例えば、AIやデータ分析のスキルを持たないと、将来的には職を失うリスクが高まります。

今の時代に
 メールやチャットが使えない。
 エクセルが使えない。
 AIが使えない。
となると、取り残されていくのは目に見えています。


2. キャリアの多様化と持続可能な成長

勉強を続けることで、自分のキャリアの選択肢が広がります。新しい分野やスキルを学ぶことで、異業種への転職やキャリアチェンジが可能になります。また、持続可能な成長を遂げるためには、常に自分を磨き続けることが求められます。例えば、MBA取得者の年収は平均して30%高く、キャリアの幅も広がることが多いです【2】。

MBAのような難易度の高い資格でなくても、
自社だけでなく、どこに行っても通用するスキルはたくさんあります。
 ・コミュニケーションスキル
 ・データを読み解くスキル
 ・数値化して説得力のある説明ができるスキル
などです。
これらは学校では教えてもらえず、社会人になってから身に着けないといけないものです。

デメリット:キャリアの選択肢が狭まる

一方で、勉強をしないとキャリアの選択肢が狭まり、現在の職場に依存せざるを得なくなります。特に中小企業や一部の業種では、突然の業績悪化や倒産のリスクもあります。その場合、新たなスキルや知識がないと次の職場を見つけるのが難しくなります。例えば、40代や50代でリストラに遭った場合、新たなスキルがなければ再就職は非常に困難です。

3. 自己啓発とメンタルヘルスの向上

勉強は自己啓発の一環でもあります。新しい知識を得ることで自己成長を実感でき、自己肯定感が高まります。また、勉強はメンタルヘルスにも良い影響を与えると言われています。定期的な学びは脳の活性化を促し、ストレスの軽減にもつながります。ある調査によれば、学び続ける大人はうつ病のリスクが20%低いという結果も出ています【3】。

デメリット:メンタルヘルスの悪化

勉強をしないと、自己成長を感じる機会が減り、自己肯定感が低下します。また、同じ仕事を繰り返すことでマンネリ化し、ストレスが溜まりやすくなります。さらに、知識やスキルが古くなることで、周囲からの評価が下がり、自己評価も低下します。その結果、メンタルヘルスが悪化し、仕事のパフォーマンスも低下します。

デメリットの具体例と対策

ここまで述べたデメリットをさらに具体的に見ていきましょう。

1. 今の会社がなくなったときの選択肢がない

現代は企業の寿命が短くなっています。ある調査によれば、企業の平均寿命は約10年と言われています【4】。もしあなたが現在の会社に依存しきっており、新たなスキルや知識を持っていない場合、会社が倒産したりリストラされたりしたときに、次の職場を見つけるのが非常に難しくなります。

2. 年齢とともにリストラのリスクが高まる

年齢とともにリストラのリスクも高まります。特に日本では、年功序列の制度が徐々に崩れつつあり、実力主義が進んでいます。そのため、年齢に見合ったスキルや知識がないと、リストラの対象になる可能性が高まります。実際に、40代以上の再就職は非常に厳しい状況にあることが多いです【5】。

3. 給与が伸びない、昇進しない

勉強を怠ることで、給与が伸びない、昇進しないという状況にもなり得ます。企業は常に新しい知識やスキルを持つ人材を求めています。例えば、デジタルスキルを持つ人材は年収が平均して20%高いことが知られています【1】。一方で、勉強をしないと、給与が伸びず、昇進も難しくなります。

デメリットを克服するための具体的なステップ

これらのデメリットを克服するためには、具体的なステップを踏むことが重要です。

1. 時間の管理

勉強のための時間を確保するためには、時間管理が重要です。週に1時間でも良いので、自分の学びの時間をスケジュールに組み込むことから始めましょう。例えば、朝の30分を読書やオンラインコースに充てるだけでも、大きな成果を得ることができます。

「木こりのジレンマ」という逸話があります。
 木こり・・・「今日も忙しいな」
 旅人 ・・・「斧を研げば、早く作業を終えることができるよ」
 木こり・・・「忙しくてそんな時間はないよ」
 旅人 ・・・「だめだこりゃ」

この話の中の木こりは、一生忙しいまま歳をとり、どんどん厳しい状態になっていくでしょう。
一方、将来のための時間を確保して、斧を研ぎ、
これまで10回斧を振らないと切れなかった木を5回で切れるようになればどうでしょう?

生産性は2倍。さらに将来のための時間を増やすことができ、どんどんいい方向へ向かうでしょう。

どちらの木こりになるかはあなた次第です。

2. 目的の明確化

何のために勉強するのか、具体的な目的を持つことが大切です。目標を明確にすることで、モチベーションを保ちやすくなります。例えば、キャリアアップのために資格を取得する、または新しいスキルを身につけるといった具体的な目標を設定しましょう。

3. 継続的な学びの環境づくり

一人で勉強するのは難しいと感じる場合は、学びのコミュニティに参加することを検討しましょう。同じ目標を持つ仲間と情報を共有し、互いに励まし合うことで、継続的な学びが可能になります。

まとめ

大人になってからの勉強は、自己成長やキャリアの向上、メンタルヘルスの改善に大きく寄与します。勉強には時間とエネルギーが必要ですが、目的を明確にし、時間管理を工夫し、学びの環境を整えることで、そのデメリットを克服することができます。新しい知識やスキルを身につけることで、仕事も人生もより豊かに、楽しくすることができるのです。

これからも皆さんの学びと成長を応援しています。

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参考文献

  1. デジタルスキルが年収に与える影響調査報告書(2023年)

  2. MBA取得者のキャリアと年収に関する統計データ(2022年)

  3. 学び続けることのメンタルヘルスへの影響に関する研究報告(2021年)

  4. 企業の平均寿命に関する調査報告書(2020年)

  5. 高齢者の再就職状況に関する統計データ(2021年)


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