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SALE

その名の通り。

まずはセール開催のお知らせから。
お店のBlogでも告知の通り、顧客様向けに、シークレットセールってやつです。

6/23(金)〜
STARTしてます

普段から通ってくださっている方、長年のお付き合いのある皆様、友人知人、インスタとかでフォローしてくださってる皆様。
僕が思う顧客様に向けて日々の感謝の気持ちを伝える場。
世の中で大々的に行われるセール時期に先駆けまして、僕らの大切な商品を、選択肢の残っている段階で、割引でのご提案をさせていただきます。

この告知を見たら
買い物云々はさておき
お立ち寄りください。
顔見せに来てくれたらそれだけで嬉しいもんです、僕らとしては。

ここから先はついでの話。
SALEの在り方について思うところを
すこーしだけ吐き出してみます。

今のICONSは、購入する方にとって5年先を見据えて、着続けてもらえるものを買い付けている。
(つもり)

そう考えると、ある人にとっては飽きのこない定番であるから、そのアイテムの鮮度が落ちる。すなわちセールにして価格を下がる(価値を下げる)ということ自体、本来ならばあり得ないと思っている。(結構マジで)

消費期限のある生鮮食品とか、食品関係は、食べられる間に売り切る。美味しく食べれる期間に旬がある。僕らの販売している洋服は、本来なら消費するための期限はないはず。
ただ、ファッションとして捉えた時に、流行という名の鮮度、という基準が発生する。

安売りすべきかどうか。


僕らとしては、作り手の気持ちと、買い手の気持ちの狭間で、いろいろと思うところがあるわけです。

デザイナーや作り手が魂込めて作ったもの、できるだけ価値を下げたくない。想いと

買い手のお客様が嬉しくなるようなクオリティのものを正しい価値で買える。時に安く買いたいだろうし、その気持ちにも応えて喜んで欲しい。

安売りしてるチープなもの。ファストファッションや、ショップオリジナルなものなど。流行という名の、スパイスを振りかけただけの簡易的な洋服。(もちろんその背景にも生地、洋服を縫製したり、生産する人もいる。デザイナーも存在する。全てが悪というわけではないと思う。)簡易的に生み出されているからこそ、大量生産されて、淘汰されるまでのスパンも短ってしまう。
大量生産、大量消費、大量廃棄のデススパイラル。

はやく売り切りたい、売り手の思惑が垣間見えてくる。在庫ロスを無くして、在庫を回転させる。

流行り物を流行りのうちに売り切りたいのなら
値引きしてでも売り切らなければならない。鮮度の問題。

昨今のセールの反発で、僕らアパレル業界にとってのセールってなんなんだろって疑問。だってさ、年中セールをやってる。なんのこっちゃ。

僕らの扱う服は、そもそも流行り物はあまりやっていないし、ネームバリューやブランドネームで売るようなものは仕入れていない。
仮に流行りの期間が過ぎても、価値が落ちるものは少ないと思う。これは、世の中的な視点で見てもだし、一番大切にしているのは本人の目

購入するご本人の審美眼。
本人が価値がある。と判断できること。
購入いただくご本人から見て、これは価値がないなと思うのならば、買わない選択もできる。

商品そのものの価値が落ちていないとするならば、作り手に敬意をはらって、その対価をはらうのは当然のこと。価値が落ちたと思うのならば、買わない選択ができる。それが世の中の原理原則。

来年以降は、仕入れる段階からより厳選して、価値がいちる可能性のあるものは、できる限り排除して、SALEという概念を変えていきたいと思う。賛否あるのは理解した上で、来年はそこを追求したいとおもう。ブランドの価値を守る。洋服の価値を守る。自分たちの価値観を高めるためにも。

けどね、今通ってくれてる皆さんには、セールの時くらい、お値段でも満足感を得て欲しい。

『えっ?これセールにしてくれるの?』とか
『これこの値段になるなんて!』って

喜んで欲しいし
びっくりして欲しい

大切なお客様だから
夏と冬のプレセール期間は大サービスしちゃいます。

価値を守るって難しい。
僕らの価値を理解してくれてる人には、値段を下げても、物の価値は下げずに受け取ってもらえる。僕らにとってのセールのスタンス。

良いものをできるだけ安く買いたい。と
安く良いものを買いたい。は
似ているようで全く違う。きちんと価値を満たす購買基準を持てるようなお店で在りたいとおもう。

と、大きなことも言いましたが、店頭ではお祭り気分で接客させていたいだきますので、楽しんでもらえたらこれ幸いです。

may the force be with you!.!

浅野

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