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私になるまで

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#夢を実現するために

私になるまで19

紹介してもらった作業所に履歴書を送ると、その作業所の事務局長なる人物から電話がかかてきた。会いたいから、来てください。最寄り駅でこちらに連絡して貰えたら、迎えに行きます。」それで連絡先の電話番号をメモして電話を切る。

よし!今度こそ!と気合い入れる。

面接当日。ー大阪駅から4駅目だったと思う。ーで下車、電話をかけようと番号を書いた紙の切れ端。カバンから出そうと探す。え〜忘れた。頭が真っ白になる

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私になるまで17

そもそも「普通」って何だろう?普通に暮らす。普通に学校にいく。普通に仕事する。

何故かそれが一般的な考えになっている。大学4年時は、バブルも弾け就職氷河期に入った時。バブル期は人材確保に企業も引っ張りだこの学生は就活に苦戦を強いられる。私は、あと一年頑張って採用試験を受けようかと悩んだが、やめた。

卒業まであと少し。進路の決まってない子もいたが。私の友達はだいたい行き先を決め次のステップへの準

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私になるまで16

教員採用試験は見事に落ちたが、養護学校の教師の資格は取ろうと心に決めた。

そのためには養護学校の教育実習は必須だった。私が、行ったのは、家からフェリーに乗り、更に、普通電車で1時間の所にある養護学校だった。最初は、電車で行ったが、養護学校に私が小学校の時にいた先生が偶然そこに赴任していて、翌日から毎日車に乗せてくれた。有難い話だったけど、電車なら眠れたが、そういう訳にもいかず色々雑談しながら2週

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私になるまで15

4年生になり、教育実習に行く日が間近に迫った時、教務課に呼び出された。

障害特に言語障害がある私に、授業をどう進めるか、色々アイディアを提供してくれ、私もどうする事が生徒に伝わるか、考えた。

その結果事前に大きな模造紙に話したいことを書き、それを私が読む。

社会科の授業自体、だいたい教科書を読むだけみたいなところもあるため、教科書は、生徒に読ませ、その捕捉を大きな模造紙に書いたのを読むことで

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