Rambling Noise Vol.101 「LOST CHILD その24」
また因みに、アサノさんの趣味の一つである吉川晃司が起こした暴力事件も報道になったことがあったりする。
1998年のこと。吉川は、自宅で一緒に酒を飲んでいた友人と口論になり、それが殴り合いに発展。友人は左肋骨及び鼻骨骨折という重傷を負い、警察に事情聴取を受けた吉川は起訴猶予処分となった。
その昔、
六本木の路上を電話ボックスを担いで歩いていた
とか(携帯電話のハシリか)、ギタリスト布袋寅泰との二人ユニットCOMPLEXの活動末期、仲のよろしくなかったこの時期に
血みどろの大喧嘩をした
とか、デマ話も相当あった吉川ではあったが、流石に報道されたので、これはホント。
直ちに開かれた記者会見では、吉川は暴行を加えたことは謝罪したものの、「一方的に殴ったわけじゃない。相手もボクシングの経験があった」と弁明。
で、記者に何発殴ったのか? と質問されると、
「ワン、ツー、スリー? こう、こう、こう。うん、三発殴った」
と、身振り手振りを添えて丁寧に試合解説をした。おいおい。
更に、泥酔していたのではないか問われると、
「僕は焼酎ぐらいなら、幾ら飲んでも酔いません」
と、そこんところじゃないだろー的なアピールをしたのであった。う〜ん。
ところでこの喧嘩騒動の原因だが、その友人とやらが吉川が所有していた尾崎豊の形見のギターを足蹴りしちゃったことだったのが後に判明した。
年齢、そしてデビュー時期がほぼほぼ一緒だった吉川晃司と尾崎豊、それと岡村靖幸の三人は、デビュー当時は三人で毎晩ツルんでいた。
ジャンケンで勝った者がその晩のコースを決める権利を有するというルールがあり、吉川が勝てば「ひたすら飲む」、岡村の場合は「ひたすら踊る」で、尾崎が勝ち取れば「女の子がいるところへ行こう」となるのであった。
が、
「吉川、オレ達、大人に騙されちゃいけねぇ」
「おっ、おお!」
などと管を巻いてたりしていたそうで、基本的には芸能界の大波に飲み込まれない様にと、何かを沸騰させるかの如くに飲んだくれていたのである。You Gotta Chance, Tonight.
なーんだ、ええ話やないかい。
もっとも、当時を語る時でも、
「でも、ぜんっぜん仲良しじゃあなかったけどね」
と、吉川はうそぶくのであった。Oh! モニカ。
あの〜、ええと、話戻していいですか?
(続く)
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