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Rambling Noise Vol.83 「LOST CHILD その6」

演劇王子 三浦佑介さんの演技指導は相変わらず的確だ。そして素人相手ではないからか、やや、ホンの少しだけど若干当たりがキツイ(笑)。流石は蜷川幸雄の系譜である。

って、これは営業妨害かっ?


ここで、この役は何をどう感じて行動しているのか。台本にはそこ迄は書かれていないが、一体どういう背景があって人々は言動を、行動をしているのか。そんなことまで考えたうえで演じることを望むその演技指導の姿勢は、アサノさんにとって既に懐かしい。今のアサノさんから見れば、彼ら演者達は”あちら側"の人間なのだ。

「うう〜ん。また”あちら側”に行ってみたい様な。でも、演劇の世界にどっぷりしちゃいたいワケでもないし」


そりゃそーだ。こんなアサノさんでも、その実は、MCMのめぐみ株式会社っていう、特許取得のサプリメントを配合したっつう狂ったお水のメーカーの代表取締役が本業なのだ。

大体にして、今でこそ本業おろそか(おいおい)にしてまで演劇を演ってみたりもしているが、だいぶ前のアサノさんは、実は結構ワーカホリックな輩であった。
ショートスリーパーで日がな一日仕事ばっかり。さらに休日もゆっくり寝ているのが勿体無い気がしてしまい、普段同様さっさと起きて、一人でも会社に行っちゃったりして、あれやこれやと仕事している様な、そんな感じのヤツであったのだ。あら、そうですかぁ〜。

色々とめんどーくさいことやしがらみなんかがあって、仕方がないから2016年にマンションを売っ払い、前の会社からサプリメント in ウォーター MCMのめぐみの事業を買い取って独立したのは良いけれど、身動きが取り辛くもなってしまったこともあり、というか、懐に余裕があるワケでもないし、何かやりたくてもそんな好き放題には手が出せない状況から、独立以前から行なっていたスポーツイベントへの協賛提供の継続の他には、もっぱらWEBマーケティングやらSNSやらのインターネットを中心としたPR活動を主にせざるを得なくなってしまった。

ネットへの依存の高まりから、以前は殆ど無視していたネットニュースも自然とチェックする様になったりして、段々と仕事に直接関係の無いことにも関心が増えていったのだった。
だからと言ってほったらかしにはしないものの、本業にばっかりのめり込んでいるのもいかんなぁ、と思ったのだ。

やはり世間を知らねばならん、と。

(続く)

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