Rambling Noise Vol.26 「メルマガナイトへGo ahead! その14」
と・こ・ろ・で。
この「メルマガナイトへGo ahead!」が、その3にして、いきなりアサノさんの幼稚園時代にまで遡るという、大きなお世話的な昔話になってしまったいきさつはなんだっけ?
もはや誰一人として覚えてはいないだろう。
アサノさん本人からしてそうなのだから間違いない。
そうそう・・・
「劣等感などに価値は無い。人に出来ることなら、俺にも出来ない道理は無い」
なんて、今でこそ偉そうにほざきまくるアサノさんに対しての、次の言葉が端緒となったのでした。
「因みに、アサノさんが、生まれつきこんな感じで無頼を気取ってきたのかと言えば、そうではなかった。昔は、どちらかと言えば劣等感バリバリだったらしい。それに、自分のことを好きにもなれなかった」
この一節から、そういうことになっちゃったんでした。
ああ、もう、全く。
さてー。
ようやっとのことで、アサノさんてばデブを脱却。
二十代には、警官に捕まった際の調書取りで、「特徴:痩せ型」と書き残される程の一人前な体型となっていたけども、武道以外の運動をずうっと避けて来てしまっていたために、スポーツに対しては苦手意識を依然としてキープ中だったし、そんなんだからそもそも興味自体も実にうっすーい。
さて、そんな元デブのアサノさんのネガティブさを覆した転機とは一体?
それは、三十歳前後の頃。
水商売を上がって社会復帰(?)し、営業マンとして会社員勤めしていた仕事場で、同僚のおっちゃんからスキーに誘われた時のこと。
アサノさんは、それまでスキーというものを一度しかやったことが無かった。
二十代前半の時分。昭和天皇崩御のため、突然祝日となった一月の或る日に、夜の商売仲間で、マッチ(注:近藤真彦)のモノマネと、若い女の子を泣かすのが得意な友人に無理やり誘われ、雪山へと連れて行かれたのだ。
その日は生憎の猛吹雪みたいな悪天候。しかも誘ったアンポンタンは、自分勝手に滑りまくるだけで、なんの指導も無しのほったらかし。
寒いわ、コケまくるわ、地面の雪が硬くてあちこちビシビシ痛めるわと、アサノさんはもう散々。
すっかりヘソを曲げてしまいまして、
「こんなツライ、マゾ向けプレイみたいなののドコが、何が面白いんだ! オレには向いてない! もう二度とやらねぇ!」
と、かたーく心に決めてしまっていたのだ。
でも、先程ご紹介の職場のおっちゃんから、十年くらい振りに誘われた時、アサノさんは何故だか急に思ってしまったのでした。
「なんか逃げるのもヤだし、大体が、人に出来てオレに出来ないっつう理由があるか」
突然なんなんでがしょ?
改めて言いますけど、ほんと、変な人。
(続く)
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