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Rambling Noise Vol.64 「メルマガナイトへGo ahead! その50」

なかんずく、『気分はもう戦争』なんかは、アサノさんが好きな小説家である矢作俊彦大友克洋がタッグを組んだ作品だけあって、

そりゃアサノさんの気分はもう〇〇(さぁ、みんなで好きな言葉を当ててみよう!)

でモエモエで、第13回星雲賞コミック部門も受賞してうっひょう〜だったし、すべからくといった具合に第4回日本SF大賞と第15回星雲賞コミック部門とをポンポーンと受賞した『童夢』なんかは、これがまた表現レベルが圧倒的で、アサノさんを面食らわすのに十分だっただけでなく、実際に漫画界に多大な影響を与えた相当に革新的な作品と言えた。

・・・と、思うのだが、それでもまだまだ大友作品はマイナーな雰囲気があった。
だから、1981年に週刊ヤングマガジンに読み切りで、あの快作『武器よさらば』が掲載された時は、
「おお、遂にメジャー誌に登場か!」
と、狂喜乱舞、いや実際には、

歓喜身悶え、

くらいには歓迎したものだった。
(実はその前の1980年11月に、『彼女の想いで』が掲載されたのがヤンマガ初登場である。当時のアサノさんは知らなかったのだ。ああ勘違い)


「あ、『武器よさらば』だけど、アニメ版を観て、お〜、これかっ、と思っちゃあきまへん。あれはなんか制作意図がちゃうからね。そういうのが観たいんじゃねぇんだよっていう。まず第一、オチが効いていないのがダメでしょ」


うん、ええとね・・・


「アニメやら舞台化は良いけれど、本来の作者以外の手が入った為に、”言いたいこと”や、”らしさ”が失われてしまっては、もう別物。登場人物のIQがやたらと低くて、薄っぺらさが観ていてキツい安彦良和の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』なんかもちょっとさー」


ああ、あのう・・・


「そりゃ、安彦良和が優れた絵描きであることは間違いないけどー、ガンダム、イデオンの頃の富野由悠季は良い仕事をしていたのよ。その所産である作品を後からいじくり回されて解釈メロメロにされても迷惑っていうか」


や、ちょっと待って・・・


ゴジラにしても、ウルトラマンにしたって、仮面ライダーだったりにしても、最初にやったモンがエラいんだと思うのよ。スピルバーグが監督した『宇宙戦争』のリメイク版なんてのも、なんでこんなもん作ろうとしちゃったのか、さっぱり判らんくらいのアレで」


あははは・・・

「ああいう、とにかくCGで派手な画面作っとけやーっていう映画ばっかしになっちまったから、日本アニメも作画の良し悪しだけで評価される様になってしまったんだろーか。まぁ、小めんどくさいことをぐっちゃぐっちゃ喋り倒すアニメもどうかしているっちゃ」


ストぉぉぉぉぉぉッピ! ううん、アサノさんてば、また無謀な余計なことを・・・。


(ごちそーさん、タイサンてなワケで、そそくさ退散で続く)

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