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Rambling Noise Vol.82 「LOST CHILD その5」

そして、スティーブ・ジョブズの33の名言と言われるものの中の一つには、こんな言葉がある。

「何かをやってとても上手くいったら、次の素晴らしいことをやり始めるべきだ。成功に長い間浸り過ぎてはいけない。次にすべきことを見つけよう」


おっと、「ミュージカル HIU版 クリスマスキャロル ドキュメント」なんてものまで未練たらたらケレン味たっぷりに書き上げといて、今更何をいけしゃあしゃあと、と?

まぁ〜まぁ〜まぁ〜まぁ〜、そこはそれ。

人生に折り返し地点なんかは要りゃ〜しないが、たまに振り返ることは必要だ。
反芻やアウトプットすることで、知識や体験を我が身にすりすりさせ、知恵へと転化させるのだ。


それにどうせそんなことを言ったところで、アサノさんにはアレですよ。

「馬の耳に、マイルス・デイヴィス」


そうやってHIU版 クリキャロ終演以降「ほげ〜っ」としていたアサノさんにも世間様にも平等に、天変地異にも比すあの大異変が降り掛かる。

コロナ禍が来た。

いや、正確に言うと、ホリエモン万博2020の時点でもう来ていたのだったが、ギリセーフだったというだけだ。
本格的に世間が騒ぎ出し、コロナ警察だらけとなり、堀江さんは表だったリアルイベントはもうやらんと言い出し、HIUメンバーは

「ギョギョギョ」

と、幼少の頃は水木しげるの漫画が好きだった(要るかなぁ? その情報)さかなクンの様な声を上げたとかナントカ。(誤情報の恐れ多分にあり)


そしてアサノさんは・・・件の通り、特にはこれといって何もしていなかった。


まぁ、世間的にはエンタメやスポーツなどのイベントに対して冷ややかな目が向けられていたとはいえ、まだ緊急事態宣言化には至っていなかった、ぎりぎりぎっちょんな頃。
HIU版 クリスマスキャロルで演出を務め、素人キャストたちに演技とはなんぞや、芝居とはどういったものかを指導してくれた演劇王子みうらこと三浦佑介さんが、またぞろ舞台の演出をすると言う。いや、こちらは至ってまともなカンパニー。HIUとは無関係。

「良かったら稽古の見学に来ない?」
誘われるまま、ほげ〜っアサノさんは、都営新宿線曙橋駅から程近くの稽古場を訪った。
伴ったのは、HIU版 クリスマスキャロルのキャストが四人程。
2020年3月22日のことだった。

(続く)

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