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Rambling Noise Vol.115 「What can I do? その1」

当て書きを勧めてきた加藤智久さんに、何故? とはわざわざ尋ねはしなかったけど、役者をイメージして書いた脚本は、役者も演技をし易かろうし、観ている方も違和感が湧き難く感情移入が容易になるのだろう、とアサノさんも解した。

さて、その雑談の場は、『SOMEDAY MY NEIGHBOR WILL COME』の撮影終了直後のZoom上である。

その出演者の皆さんを以て、当て書きする?

とは言え、あすみんこと山口明日美さんと、演劇王子こと三浦佑介さん以外の出演者のことは殆ど知らないアサノさんにどうしろと言うのだ。

というワケで聞き取り調査だ。

「どんな役が演ってみたい?」

王子は本作の役柄が、まぁ既に当て書きっぽいっちゃ当て書きぽかったのでパス。

あすみんは、あれ? なんだっけ。あの猫みたいなキャラが人気の・・・そうそう、あれだ、『妖怪ウォッチ』。執筆時点でめっちゃど忘れしている位、アサノさんには大変縁遠いお話ではあるのだけれども、あすみんにしてみればあんなキャラ祭りの物語がいいと言う。

みゆみゆことMiyu Itoさんは、自分とは異なる「暗い子」を演じたいとのことで、有馬拓希さんは・・・んんん、忘れた。すんません。

う〜ん。これを当て書きと言うのかどうかは置いといて、まぁ、お話考えてみようじゃないですか。

しかし、アサノさん。「暗い子」は良いとして、『妖怪ウォッチ』にはちょっと困った。
普段ゲームはしないアサノさんである。クロスメディアで展開しているけれども、流石にそのテのアニメも観はしない。

あの猫みたいなキャラを初めて見たのは、某飲み屋さんに放ってあったお面である。縁日の露店で売ってそうな、あのお子様向けのお面。
何故にそんなモンが飲み屋さんにあるのか知る由もないが、それを見た時にアサノさんはなんかの猫のお面と思い込み、まさか妖怪の人気キャラだとは気が付かなかったし、『妖怪ウォッチ』もそのタイトルには聞き覚えあるけどね、位の認識しかなかったのだった。

完全に門外漢である。

てなワケで、そいじゃあちょっと観てみなくっちゃなるまいよとネットで検索。都合の良いことに何作かの動画を発見したのである。

こういうところは結構な勤勉家である。タマには褒めてあげよう。

なかなか見どころがあって宜しい。


うむ、化け物でキャラ祭り・・・と、暗い子。

パパッと脳内で草案をまとめたアサノさんは、2020年11月1日、チャチャっと数時間で一作書き上げた。

『約束した未来』である。

(続く)

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