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Rambling Noise Vol.17 「メルマガナイトへGo ahead! その5」

というワケで、「修学旅行に行きたくないです」と、ハッキリと申し出たら、アサノさんは高校の担任の先生にびっくりされた。

びっくりで済めば良かったんだけど、やがて前代未聞の出来事だということで、職員室では

「すったもんだ、あらさっさ」

となり、慌てふためいた担任教師からは、「クラスのみんなで思い出を作ろうよ〜。行こうよ〜」と、思い直す様に何度も何度も説得された。

でも、一度そう思ってしまったからには、全然乗り気になれないアサノさんは首を縦に振ることはなく、やがて漏れ伝わって、学内中の大問題となってしまうのであった。

さぁさ、お立ち会い。ちょんちょーん。


で、世の中には世間体と言う面倒なものが存在し、これがまたアサノさんに覆い被さってくる。
つまり・・・お父ちゃんからも、「頼むから行ってくれ」と懇願され、すっかりうんざりする羽目となったのでありました。

そうして出発当日、お父ちゃんに車に乗せられて、駅まで連れて行かれたアサノさんでしたが、その気にはやはりなれずに結局は旅行の列から抜け出した。
失望を抱え込まされたお父ちゃんは、アサノさんが車に乗ることを拒んだ。
であれば仕方がない。
アサノさんは、独り歩いて帰宅した。


修学旅行の期間、アサノさんは自宅で自習という呼び名の謹慎タイム
当然暇だったが、そのお陰で、たまたま放送開始の一週目であった『笑っていいとも』を、リアルタイムで自宅で観ることが出来た。

ラッキー。

いやー、常日頃からの人徳の賜物ですな(ど、どこが?)。


さてと、可哀想なのは、アサノさんを懐柔させることにしくじった、担任でベテラン教師の塙先生(もちろん、影のあだ名はハニワ先生!)。
恐らく、「行きたくないなら、仮病でも使ってサボってくれれば良いのに・・・」とでも思っていたことでしょう。

しかし、そんな気を遣う様なアサノさんではなかった、当然ながら。
というより、当のご本人からすると、「別にオレが行こうが行くまいが、何か大きく変わるワケでもあるまいし、行きたい人達だけで行ってきてくださいな」という程度の心持ちであって、なーんも悪びれることもないし、実にのほほーんとしたものだったのでした。

いやー、若いって、いいもんですね!(嘘)
今のアサノさんからすると、とても想像できませんね!(大嘘)

(続く)

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