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Rambling Noise Vol.29 「メルマガナイトへGo ahead! その17」

ただ、この頃はミュージカル HIU版 クリスマスキャロルの青年スクルージ役としてお稽古の真っ最中だったので、書評の執筆に時間を割くなんて、そんな余裕はアサノさんにはじぇんじぇん無かった。
なのだけれども、いつかこの言葉にお応えしなくっちゃねーという想いを、ずーーーぅっとココロの棚の隅っこに、チラ見できる様にして置いていたという。

しかして時は過ぎ、2020年5月。
哲学者である中村天風『運命を拓く 天風瞑想録』を題材に、ようやっと書評デビューを果たしましたのであります。

「この瞳の傷をみろ。誇りの代価。おまえはいつだって、ギリギリのトコで逃げちまうから自由にはなれない」(吉川晃司『The Gundogs』より)

アサノさんは、いつの頃からか、目の前のことから逃げずにいたらこうなってました的な生き方をしてきたんだけど、2015年頃に、それだけでは凌げないぞというほどのプレッシャーに晒され続けまして、これは自らの精神的な耐性を鍛え上げなければ相当ヤベーなと、堪え切れないぞってな境遇に置かれてしまっていた。
で、或る先輩経営者に薦められて手にしたのが、中村天風だったのでございます。

「前向きに生きる」


なんとなくは理解出来る言葉ではあるものの、なぜそうしなくてはならないのか。後ろ向きになると具体的に何が悪いというのか
その辺りが釈然とせず、胡乱に感じていたアサノさんだったのだけれども、この本を読んでそのロジックが理解出来た。

得心がいったアサノさんは、その後は疑うことなく素直に積極的な思考に努める様になれたワケなのです。

心が張り裂けんばかりになったり、挫けそうになったことのない様な、恵まれた方には必要が無いかもしれないですが、自分を失いそうになってしまった時には、よろしければ御一読いただきたいアサノさん勧奨の一冊なのです。

とは言っても、これは飽くまでアサノさんの経験談であり、感想ですので、無理強いするものでもございませんので悪しからず。
ましてや、

「幸せになるには、この壺を買いなさい」

とか言い出しませんので、どうかご安心くだされ。



ほいで。

無知蒙昧な自らを戒めたアサノさんは、それからは

「信念を持って、前向きに生きる」

と、モットーも定めた。
もっとも(いや、決してモットーに掛けてないからね。ほんとだからね)、目標と言っても、何かこう即物的なものではなく、己としての判断基準をちゃんと持って、なるべくならそれを守って生きたいですよねー、という程度のもので、あまり偉そうに言える類いでもないので、はい、どうもすんません。

(続く)

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