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Rambling Noise Vol.4 「もっともAfter the クリキャロ」

因みに、あすみんママが手掛けた衣装というのはこれだ。
ミカエル役のRyo Tanaka(田中遼)、ガブリエル役のセイン(辻村星音)、ラファエル役のいぶき(中村一咲)、ウリエル役のあすみん(山口明日美)のゼロ高生四人共、みんなメイクもバッチリと施してイイ感じだ。

上演前日の2020年2月1日には、天使のみんなで六本木の街中を「おらおら」気っ風で練り歩いたらしい。


一方の、天使ガブリエルと対峙するアサノさんはこちら。



ううん・・・ゼロ高生たちとの不公平極まりないこの格差は一体なんだろう。首輪までされとるし。

なお、このシーンでは、非常に重要な役作りに取り組む必要がアサノさんにはあった。
実は、ここの場面では堀江さんの本家本元の『ミュージカル クリスマスキャロル』と同様に、青年スクルージはパンツ一丁の姿になるまで脱ぎまくる予定だった。

重要な役作りとはつまり、


"脱毛"。



アサノさんは、お母ちゃん譲りで、ヅラ疑惑が生じるほど髪の毛がボリューミーなので(ので?)、体毛はそんなでもない。
でも直毛気質で、中学生の頃、座っていてふと視線を下げると、太ももからジャージを通して毛が一本突き出ていて、死ぬほどビックリしたことがある。
二十歳の頃には、オールバックにチャレンジして玉砕したこともあったしね。

えええと。


ともかく、稽古終盤でそろそろ本番さながらに演じるに際し、アサノさんは人知れず、何日かに分けて胸とおちちのオケケを抜いたのだ。
だって、オケケ全開じゃ、いかにも申し訳ないと思ったんだもの。
ほいで、だって、いきなり全部じゃ、痛そうで怖かったのだもの。

そういうわけで、サッパリ版アサノさんは稽古場で生着替えをご披露してみせた。
HIU版では、合間合間に挟まれていた老スクルージとパティの狂言回しを全カットした為、ケイトに会う前に、すっぱにガウンの青年スクルージが舞台袖に廻ってスーツに着替えるという暇がない。

その為、当初はミカエル登場前にすっぱ。その後、少年スクルージと新聞を待つ少女を傍らで眺めながらスーツに着替え直してケイトとの場面に備える。という段取りで稽古をしていた。

が、アサノさんの役作り(脱毛)の甲斐なく、通し稽古時に、スーツからすっぱまでの間に芝居がな〜〜〜〜んにも入れられないので長〜〜〜〜いからやめましょ〜〜〜〜うという、演出を務めた演劇王子こと、三浦佑介さんの判断が下ったのであった。

(続く)

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