年末の想い出
毎回更新を楽しみにしている北欧暮らしの道具店での桒原さやかさんの連載「暮らしのみずうみ」。
今回のお話を読んでいたら私も子どもの頃の年末を想い出しました。
私の父方の祖母の家はこんにゃく屋さんで、私が小学生になった頃には母も手伝っていました。
年末は書き入れ時で家族総出で手伝いに行っていました。
とは言っても、子どもだった私は邪魔をしないように工場の片隅で妹とテレビを見たり、叔母のマンガを読んだり。
退屈ではあったけど、家とは違う環境。
いくらマンガを読んでいても怒られない時間。
工場独特の匂い、寒さ。
時々ハンドラベラーで値段を打ったり。
機械から出てくるまだ温かいこんにゃくをケースに詰めたり。
そんな風に役に立てるのが嬉しかった。
寒い季節に水の中に手を入れてこんにゃくの面取りをする祖母や母の手はあかぎれがひどくて、子ども心に大変だなと思いつつ、働く人はかっこいいなあと思っていました。
桒原さんのエッセイを読みながら、不意にあの頃の思い出が鮮やかに甦り、懐かしくなりました。
今はもうこんにゃく屋さんは閉めて、祖母も亡くなって長くなりました。
まだ個人商店でも活気があった時代。
そんな時代を思い出して、なんだかしんみりしちゃいました。
今日は実家で子どもと遊んでもらっているうちに、私は1人大掃除をしていました。
普段できないマットレスのカバーの洗濯、カーテン洗濯、換気扇掃除、洗車、駐車場の掃除。
その隙間隙間では手仕事も。
子ども達にとっては、年末はおじいちゃんおばあちゃんといっぱい遊べた楽しい記憶になっているのかな。
あなたは、記憶に残っている年末ってありますか?
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