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読書のはじまりはドラクエだった

読書が好きです。

おそらくいちばん最初に夢中になった本は、スーパーファミコン版ドラゴンクエストⅤの攻略本でしょう。

画像は上巻ですが、下巻・知識編もちゃんと実家にあって、2冊ともぼろぼろになるまで読み込んでいました。ゲームをやっていたのは主に父親で、私は夜更けに眠い目をこすりながら父親のやっているゲームを見ている、というのが子どものころの思い出。攻略本も、小学生の私が手に取ったときはすでにぼろぼろだった気もします。カバーはなくなっていて、赤色の表紙は破れていて、中身のページもところどころセロハンテープで補強されていました。そんな年季の入った攻略本を、私はゲーム攻略のためではなく、純粋に「本」としてとても気に入っておりました。

一応自分でゲームもやったことはあるけれど何度も挫折。ほのおのリングがどうしても手に入れられなかったり(ようがんげんじん強すぎやしませんか)、デモンズタワーが長すぎたり(基本的に私はダンジョンが嫌いなもので)。自力でクリアしたことは一度もなかったです。
成人してからDS版のドラクエⅤを手に入れて、それはなんとかラストダンジョンまで行ったんですけど、いまだミルドラースは倒せていません。


ドラクエはⅤとⅥが実家にあったので、Ⅵの攻略本も読んでいました。
3冊くらい家にあったうちの1冊がすごく薄くて、内容もムドー討伐までしか載っていなかったんですけど、ゲームをやらなくてもいいくらい起きるイベントが細かく書いてあったので、何度も読み返していましたね。小説や漫画を読むのと同じ感覚だったのではなかろうか。

これもまたゲームのほうは父親がやっているのを見ていたので、エンディングまでをひととおり知ってはいるけれど、自力ではどうしてもムドーが倒せず、Ⅵの醍醐味である転職にたどり着かないまま挫折しています。
ハッサンにせいけんづきばっかりやらせていたからだとは思うんだけど。


RPGというジャンルは大好きなんですが、それはストーリーやキャラクターを追うのが好きなのであって、ダンジョンを歩き回ったりレベル上げをしたり戦略を練ったりすることは好きではなかったんですよね。だから攻略本で町や村に行った気になって、そこで起きるイベントのさわりを読んで想像を膨らませるだけで、十分楽しめていたのでした。


いまでこそ、小説なり新書なりを月に3~4冊読む程度の読書家である私だけど、文学に触れたのはたぶん中学生のころで、小学生の時は漫画か攻略本しか読んでいなかった気がします。

だから私の今の、文字好き、本好きを支えているものは、ドラクエの攻略本なんだろうなぁと思います。

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