店員さん、みんな、すごい

新宿のAppleストアに行ったことがあるんですけどあそこの店員さんのマルチタスクぶりには感動しますね。
お客さん3組対応しながらイヤホンマイクで店員さんとやりとりして、んなこと知る由もない別のお客さんから話しかけられたらそれにも突発的に対応して。
頭何個あるんやろ、私には到底無理やわ。

接客業というのは身近で目につきやすいというのもあるけどすごい仕事だと私は思っていて、いやそんなこと言ったらどの仕事も全部すごいと私は思うんだけど、いちばん身近なところでいってもコンビニの店員なんて私には到底できる気がしません。
お客さんが持ってきた品物のバーコード読み取るだけじゃなくて、郵便とか切手とか公共料金にも対応しなきゃあかんし、ゴミ袋は電子決済つかえないって説明もしなきゃだし、ポイントカードは持っているのかレジ袋は必要なのか、確認することたくさんあるよね。お弁当あたためたりね。本当に頭が下がる。
と思いつつどうも、落ち込んでいる時の私はついぶっきらぼうな態度をとってしまうこともあって、そういう時は帰ってから反省しているのでどうか大目にみてやってほしい（誰に？）。

母とよく行く飲食店があるんですけど、そこは料理がおいしいのはそうなんだけど、何よりホールの店員さんの心配りがとても素敵で、だからまたぜひ行こうとなるのです。
まだ少し肌寒かったある日、テラス席しか空いてないと言われてテラス席で食べたんだけど、帰り際に「寒かったでしょう。ありがとうございました」と一言があって、なんか、心がじーんとなったことがありました。
別にこっちも選んでテラス席で食べたんだし、なんならブランケットまで貸してもらったんだからおもてなしとしてはそこまでで十分完璧だと思うんだけど、それでも「寒かったですよね」って一言は心に沁みた。ああいうのはさすがにマニュアルではなくアドリブなのではなかろうか……素敵だなぁ。

もちろんそういう心配りがどうしたって難しい場面や人もいるので、おもてなしが当たり前になってしまうことには私は危惧を抱くのだけど、あったらそれはやっぱり嬉しい。

そろそろこれくらいの年（アラサー）にもなると、特に飲食の店員さんなんかは自分より明らかに年下だろうなって子もいて、そういう方々が言葉遣いとか物腰とかちゃんとしていると、なんだかこちらの居住いも正される気持ち。
アルバイトが多いんだろうけどどうか、それ相応の給与なり研修制度なりが保証されていてほしいと思う。

私も大学生のときは飲食でアルバイトをしていましたが、まかないに本当に救われたし、店長さんがみんないい人だったなぁ。
アルバイトの経験というのはその後にどうしても影響を与えるものだと思うので、どうか、決して楽なことばかりではないだろうが、不必要に苦しめられることがないようにと切に願います。