鳥の話|Robin|イギリスの愛され鳥
英国の愛され鳥、Robinことヨーロッパコマドリ。
オレンジ色の胸元がよく目立つ、スズメ大の可愛らしい鳥。
日本でもコマドリの仲間は夏になるとやってくるものの、人の多いところでは滅多に出会えない。一方、イギリスのコマドリは身近な存在だ。
あるときは大都会ロンドンの公園で高らかにさえずったり
またあるときはエディンバラの王立植物園で丸くなったり。
ベンチに座っていると、すぐ隣にやってくることもあった。
期待するような目でみつめてくるので、とりあえず畑で収穫したレタスを見せてみる。
いらなかったようだ。たしか彼らは虫の方が好きなのだ。
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ちなみにコマドリは、そのころんとした体からは想像がつかないほど足が長い。
地上を動き回ることが多い鳥は、障害物や地面からの敵の攻撃をかわせるように足が長く進化する傾向にあるらしい。ヘビクイワシもいい例だ。
逆にほとんど地上を利用しない鳥は短足傾向にある。例えばカワセミはあまりにも足が短い。
鳥の調査では足に軽い輪っかをつけて個体識別するのだけど、日本野鳥の会の方が、カワセミなどは足が短すぎて足輪をつけにくいとおっしゃっていた。調査の難易度は鳥の体格によっても変わってくるのだそうだ。その点では、コマドリはさぞやりやすいのだろうな。
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先日クリスマスだった。
毎年のようにクリスマスリースを作りたいと思っているのだけど、今年も間に合わなかった。そういうものである。なので、代わりに絵を描いた。
クリスマスの鳥といえば、個人的にはロビン。
温かい色をしていて、ふいに庭先に現れる、コロコロしたどこか親しみやすい鳥。オーナメントみたいでもあるし、ご馳走につられてやってくる小人か妖精のようでもある。この鳥に会いにまた海の向こうへ出かけたい。
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