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エディンバラ暮らし|モーニングサイド街歩き


エディンバラのMorningsideは初めて見たときから「ここで暮らしたい」と思うような場所だった。

中心駅から南にバスで20分、徒歩で40分。
オールドタウンの喧騒を抜け、背の高い家々から成るMarchmontを超えた先にある優しいベージュ色の街。

いくつかのスーパーとたくさんのカフェ、ギャラリー、パブ、雑貨屋が軒を連ねる向こうにはふかふかした山脈。


住宅街に入るととんがり屋根と六角形の角部屋がある建物が並ぶ。この4階建ての建物は空を圧迫しないほどよい高さで、だけど天井のゆとりも十分にあって、大きな窓からはたっぷりの光が入る。この辺りはほぼ同じ色の一軒家も多い。


どの家にも必ずといっていいほど庭がある。それぞれの庭先には溢れんばかりの緑と黄色と紫。たまに赤やピンク、白。入居したら出窓のスペースに花を飾ろうかと思っていたけど、その必要もないくらいどこを向いても花、植物。


住宅街の先には、川のせせらぎとクロウタドリやミソサザイの歌声が響く森が広がる。Hermitage of Braid and Blackford Hill Local Nature Reserve(長い)という自然保護地区だ。

ここを歩けば自分が地球のどこにいるのか一瞬わからなくなるような感覚になる。九州の故郷でも、規模はもっと小さいけどこんな緑豊かな水辺があった。

犬とすれちがい、少し時間を置いてその犬の主人が向こうからやってくるのを見て、ここが英国だったことを思い出す(ロンドンでもエディンバラでもよく犬を見かける。英国の犬についてはまたどこかで書きたい)。


このままずっといるのは無理なんだけど、いるうちになるべくたくさんこの景色を焼き付けて、描いて、食べて、近所の人とおしゃべりしてみたい。

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