美しいミナレット・トルファンの蘇公塔 1987.8
「ミナレット」とは、イスラム寺院・モスクに付属する塔のこと。塔の上にはしばしばスピーカーが付いていて、朝な夕なに礼拝を呼びかけるアザーンが流される。
蘇公塔はそんなミナレット。1778年建設、新疆ウイグル自治区に現存する最大の古塔だ。
塔の高さは44メートル、土台の直径は10メートル。中東のイスラム諸国で見られるミナレットに比較すると、でっぷりとしたスタイルが特徴。
塔の表面には三角形、さざ波、菱形などの15種の幾何学模様が描かれていて、独特の美しさを持つ。華麗な色使いの模様を持つミナレットもあるが、蘇公塔は黄土一色の立ち姿。日本人の美的感覚に合う建築物といえる。
塔の内部は木材を一本も使わず、レンガを軸にした柱を作って、周囲に螺旋階段を設置。塔の先端まで登れるようになっているが、1987年当時、塔の内部には入れなかった。
トルファン市街から約2キロ、この日の郊外ツアーで訪れた中では、比較的市街地に近い場所にあった。なので、トルファン滞在中、徒歩で再訪した。
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