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80年代の人気行事、大学3年生・夏の海外旅行

1980年代、大学3年生の夏の海外旅行は、卒業旅行と共に人気の行事だった。中国各地で大学3年生の旅行者に出会った。同い年、同級生なので話は弾む。

ウルムチ郊外の天地を旅したときも、トルファンから同じバスに乗っていた大学3年生の女子2人と、大学2年生の男子と自然に一緒になった。全員、もともと一人旅だったが、すぐに気心が知れて友達になれた。

松任谷由実の「ずっとそばに」(アルバム『REINCARNATION』収録)という歌に「疑うこともなく、友達といえた日々へ」というフレーズがあるが、まさにその感覚だ。

数人がある町で出会い、町から町へ一緒に移動し、移動した先で別れて、また別の大学生と一緒になる。別れの際は電話番号と住所を教えあった。

多くの日本人大学生は『地球の歩き方』を持って旅するので、訪問先の町、宿泊先、食堂は同じになる。なので、ある町で別れた大学生と、一週間後、別の町で再び会うことが何回もあった。

卒業後、社会人になって幾度も海外旅行に出かけたが、年齢と旅行の回数を重ねるほど、旅先で親密な出会いが少なくなった。

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