アイデミーロゴリニューアルの裏側〜社内外のデザイナーがコラボレーションする取り組みの全貌〜
こんにちは。株式会社アイデミーの浅本です。
デザインチームでリーダーをしているデザイナーです。
アイデミーは11月1日にロゴのリニューアルを行いました。
今までの木をイメージしたロゴから、コンパスをイメージしたものへリニューアルしました。
このnoteでは、なぜリニューアルをすることになったのか、
新しいロゴデザインにはどのような想いを込めたのか等をお伝えできればと思います。
なぜ、ロゴを変えたのか
この以前のロゴはアイデミーがサービスを始めた時からずっと使われてきたもので、社員も愛着をもっていました。
もちろん、私もこのロゴも好きです。
2017年に「AIプログラミング学習サービス」として主に個人向けに提供していましたが、2020年ごろから「AIを中心としたDX人材の育成から実運用まで一気通貫で支援するアイデミー」として法人向けのサービスを拡大してまいりました。
当初のロゴは個人向けのプログラミング学習サービスとしての色が強かったこともあり、人材育成から実運用までの支援という法人向けの側面には徐々に合わなくなってきていると考えておりました。
今回のロゴ変更およびリニューアルはこの実態へ合わせるというよりも、今後5〜10年という未来を見据えて、私たちアイデミーが目指す姿を象徴するものにしたいという想いで実施されました。
自社で作るでも、外部へ依頼するでもなく、アドバイザーと伴走するという選択
アイデミーのデザインチームは浅本と武藤の2名のチームです。
2名とも得意分野は違ってもWeb系のデザイナー。
ロゴをしっかりと作るのは本業レベルでは未経験です。
自分たちでやりたいと言えばOKをいただける可能性もあったとは思っていますが、悔いの残らない最高のロゴにするためにはその方法だと不安要素も多かったことから何か別の方法はないだろうかと考えました。
日々の朝会でたくさん話し合い、納得のいく方法を追い求めたのは今ではとても記憶に残っています。
外部へ依頼することが最も悔いの残らない最高のロゴにできるのではないかと考えたりもしました。
しかし、これほど貴重なチャンスにも関わらず、自社にノウハウが蓄積されないということがとても惜しいと考えました。
アイデミーがクライアントに対して内製化支援を行なっているように、ロゴ制作についてもアドバイザーとして内製化支援いただくのが良いのでは…という結論に。
元々は制作をお願いできないか打診していた遠藤さんに
アドバイザーという立ち位置で伴走いただけないかとお願いをしたところ快く引き受けてくださいました。
あまり例がない取り組みにも関わらず、引き受けてくださった遠藤さんにとても感謝しています。
プロフェッショナルの大切さはすぐに分かる
プロジェクトが始まって、まず遠藤さんからロゴ制作の流れをお話しいただきました。
どういうプロセスを経てロゴが生まれるのかを見て、ざっくりとこういうことが必要だと脳内で理解はしていましたが、それが言語化され、そこに費やすべき時間がわかると驚きが大きかったです。
それと同時にもし今回、遠藤さんにアドバイザーとして参画いただいていなかったら、こういったプロセスを飛ばしてしまっていた恐れもあると感じ、初めての取り組みにその分野のプロフェッショナルに参画いただくことの大切さを実感しました。
書籍や動画コンテンツでざっくりと模倣することは出来るかもしれません。しかし、ここは失敗できない、そんな時にはやはりプロフェッショナルに頼ることが大切なのではないでしょうか。
ただし、完全に外部へ依頼してしまうと社内でノウハウを貯めることができません。だからこそ、伴走という形で内製化支援をしていただく形も場合によっては良い選択になるのではと考えます。
調査からインタビュー、先が見えない不安な日々
私たちデザインチームが終始大切にしていたことは、今いる社員の一人でも多くの人、できるなら全員に一部でもロゴ作りに関われたと思ってもらえること、そして透明性の高いプロジェクトにすることでした。
その想いの通り、経営陣、そして全社員を対象にインタビューを実施し、ロゴを作るための要素を収集しました。
最後にこのロゴがいい!と全員に選んでもらうことは厳しいけれど、声を聞くことはできるはずです。
どの役員、社員の声もしっかり考えた上で発言してくださっていると分かるのはもちろん、たくさんの気付きや発見を頂戴することができ、ロゴデザインをするためのとても大きな参考になりました。
ただし、このインタビューにはとても膨大な時間が必要でした。
インタビューのみでトータル数十時間になり、それぞれのインタビューごとに台本を作り直しており、それに対しても数十時間という時間を費やしました。
時間はどんどん経過するのに実際にロゴをデザインするプロセスはまだ先で、不安な気持ちはもちろんありました。
ですが、この時間は今回のロゴリニューアルにおいて1番大切な時間であったと言っても過言ではありません。この時間があったからこそ、社内で新ロゴを歓迎してもらえたのではないかと思っています。
「アイデミー」を表現するシンボル作りに苦戦する
先端技術を表すもの、事業内容を表すもの、など様々なシンボルを検討しましたが、シンボルマークからそれらをイメージできるものを作るのは困難でした。
これでもない、あれでもない、と多くのスケッチを行いました。
デスクでスケッチをし、デスクを離れてスケッチをし、まさに試行錯誤という状況。
「あの時もっとスケッチしておけばよかった」といった悔いを残したくないという想いが強かったかもしれません。
しかし、遠藤さんのアウトプットには数でも質でも遠く及びませんでした。
ここは反省点でありつつ、アウトプットする力をもっと伸ばさなければいけないことに気付く機会となったことにとても感謝しています。
このように、シンボルマーク作りにはとても苦戦しましたが、最終的にはインタビューで集まった声や自社分析をする中で、アイデミーはお客さまにどんな価値を提供し、どんな存在であるべきなのかを探る中で出てきたのが、まさに「コンパス」です。
約300のデザインから絞り込まれ、ロゴが完成
2度の決定会議を経て、無事にロゴデザインが決定しました。
このロゴデザインには以下のような意味やメッセージが込められています。
Aidemyの頭文字である「A」は、アルファベットの先頭文字
尖った外形からも「先端」とイメージが重なる
この「A」を上下に反転させ二つを重ねることで「コンパス」を表現
アイデミーは常に時代の先端にある「先端技術」を指し示し、企業が前に進み行くためのコンパスでありたい
上下を指す矢印は、上への成長だけでなく、深く根を伸ばす意味でも均衡のとれた成長を意味し、二つの要素は、クライアントに寄り添うアイデミーの存在を象徴している
リブランディング前のAidemyブランドを大切にしたかったことや、認知という側面でも大きく色を変更することは避けたかったため、緑系の色を維持
新芽のフェーズから、法人の多くのお客様にご利用いただけているフェーズへと移行し、アイデミーも大人になったというストーリーから若さを感じる黄緑色から、大人な印象に深めた緑色に。
決定会議でも大きく選択が分かれることもなく、スムーズにこのロゴに決まりました。
それは、アイデミーが目指す未来をシンプルにシンボルとしてデザインされていることに加え、印象的で視認性高く、使いやすいといった実用面も理由としてあるのではないかと考えています。
6ヶ月に渡ったプロジェクトを終えて
今回、アイデミーのロゴリニューアルはインハウスデザインチームにアドバイザーとして遠藤さんに伴走していただく形で進めることができました。
あまり例を見ない新しい取り組みではありましたが、しっかりとアイデミーが目指す未来をロゴデザインとして形にすることができ、そのロゴデザインを生み出すプロセスを私たちはレクチャー頂きながらここまで至ることができました。
プロジェクトチーム全員が命を削る想いで走り続けた、そんなプロジェクトだったと思います。
ですが、たくさん楽しみ、たくさん学んだプロジェクトでもありました。
今回ロゴリニューアルを社内外のデザイナーでコラボレーションするような形で出来たことは本当に良かったです。
改めて、遠藤さんありがとうございました!
リニューアルプロジェクトは引き続き進行中です!
今回はロゴを変更し、エントランスや名刺をはじめとした様々なグッズの変更が完了していますが、引き続きプロダクトやランディングページもリニューアルを進めてまいります。
プロダクト改善など、今後もnoteで発信しますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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