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緩やかな頑張り

破天荒

 もう10月になってしまい、今年も残す日にちが少なくなってきました。秋の訪れであったりハロウィンだったりと街も忙しい中、季節の変わり目であるからでしょうか最近自分は暗い気持ちが募っています。なにをしようにもどうも自分が満足いくほどの成果を得られなかったり、歯車が噛み合わずに曖昧になってしまったりと…。ですが諦めずに打たれずに成し続ければいずれ実ると信じて頑張っています。
 その昔、中国には「科挙(かきょ)」という一部地域では合格者がでない程難しい官吏登用試験がありました。人々はそれを「何か天の災いによって荒れ果てた未開の地のようだ」と、それは「天荒」と言いました。しかし、一人の者劉蛻:りゅうぜい)が遂に合格を果たし「天荒を破った」と言い放った故事が『破天荒』に由来します。現代では『破天荒』というと常識破り、型破りな行動をする者を指しますが、そうではなく今まで誰も成し得なかった事を成し遂げるのが元来の意味です。この由来から考えると人々が形容した「天荒 =未開の地 」というのは行き先の見えない、目的のわからない旅としても解釈ができそうです。自分のいる現状がわからずに、途方もなく続くその土地でただ佇むのではなく、劉蛻は歩みを止めずにいたからこそ、その現状を破れたのかもしれません。『天荒破り』を成せたのかもしれません。今の私の様に、何をやっても上手くいかない時や酷く落ち込む事があったとしても、劉蛻の様に、何かを成すように日々を生きていければと思っています。これぞ、破天荒な振舞と言えるのかもしれません。

10月8日より「破天荒」の由来

美人の日本語・山下景子

そうは言っても休みたい

 上記ではカッコよく『ずっと頑張るんだ』と豪語してはいますが休みも大事だと思ってます。ゆるふぁいって言葉が好きで、それに沿って程よく日々を頑張っていこうかなと考えてます。蝉の生涯は7日と儚く、また7日間絶え間なく泣き続けますが「1日くらい休んでもいいんじゃないか」とも思ったりしてしまいます(そうすれば八日生きれると思う。)頑張りすぎは体に毒ですので自分を労ってあげるように何かご褒美や憂さ晴らしなど大事にしてみてはいかがでしょうか。歩いていても悩んでいても月日は進みます。俯瞰的に物事を捉えて、焦らずに深呼吸をするように日々を営んでいくことで心の余裕ができ、またそれを埋める様に豊かな感情というものは芽生えるのかもしれません。劉蛻も急げとは言ってませんからね(笑)。

月日は進む 歩けども
悩んでいても 壊してでも
朦朧とした夜は歪む
いずれ風邪も季節と移ろい逝く

散歩、日傘をさす私 / AsaMoより

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