なんで非デザイナーがワイヤーフレームを描いてるのかずっと疑問だった
これ、長年の私の疑問でした。
Webを作るならHTMLの知識無いと無理でしょう?なぜ???と。
答えを誰も教えてくれないまま月日が流れ、モバイルアプリのデザインに特化するようになってからは、ワイヤーフレームを描かなくなり、このことを忘れかけていました。
私はだいぶ早い段階からモバイルアプリを作る際にはワイヤーフレームを描かなくなりました。
その理由は、ワイヤーフレームよりもUI kitを使ってどんどん画面を作って遷移を設定して、プロトタイピングした方が情報設計だとか、作っては壊しの繰り返しだとか、その他諸々だとかがスムーズだなと感じたからです。
それもこれも "Sketch" があるからなんですけどね。
友人の会社ではfigmaを導入したところ、デザインのミーティングはわざわざ集まる必要がなくなったと言っていました。
Quick Mockup
半年ほど前だったでしょうか、XDの教材を作っててAdobeのサイトを見ていたら、Quick Mockup に辿り着き、こう書いてありました。
日本のデザイン現場でユーザーとの対話を重ねた結果、日本のUXデザインプロセスには独特なニーズとして、UXデザイナー以外のビジネスユーザーがしばしばワイヤーフレームやモックアップの作成を行なっているという現状が見えてきました。
何?!
日本独特のことだったのか!
15年くらいかかりましたけど、おかげさまでやっとスッキリしました。
Quick MockupはXDのプラグインです。
使いにくいところもありますけど、なるほど全体的には便利ですね。
ちなみに、非デザイナー向けに開催した、某企業の社内研修「UX講座」でXDの使い方を講義した際、ほとんどの方が初めてということでしたが、終わる頃には簡単なことはできるようになっていらっしゃいました。
Interfaceが日本語なのも学習しやすい大きな要因でした。
どうしてもツールの使い方にばかり集中してしまう
少し残念に思うのは、これまでにあちこちでUI, UXについての講座やセミナーで講師をしてきましたけれど、いつも必ずツールの話になってしまうのです。
「XD講座」「Sketch講座」ならばそれでいいのですが、「UI/UX講座」ですから、大切なのは思考ですよね。
何も書かれていない平たい箱だけをテーブルの上に置いておいたら、人はそれが何であるのかわからない。ところが割り箸を添えておくとお弁当だとわかる。「お弁当」と書かなくても伝わるんですよ!
そんな話を書籍を紹介しつつ話し始めたら、もっと具体的な「UIパターン」「事例」の話にして欲しいと言われたこともありました。
先日もラーメンとスパゲティの話を書きましたけど、ラーメンを食べてお箸の話で盛り上がる人は居ないですよね。
と書いた翌日、「でもラーメンを作る立場の人はその道具にこだわるか...」と思ったのでいい例えではなかったな。
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