見出し画像

Clubhouseでキャッチするデザイナーお仕事環境の「今」

ところでnoteのカバー画像、canvaで作成できるようになったんですね。
イラストを描くことをやめて16年ほどになり、今ではすっかり描けなくなった私には、カバー写真を作るのがめんどくさくて投稿をやめてしまうこともありました。ですからとても嬉しい機能連携です。

1月の27日から音声SNS 「Clubhouse」を使っていますが、雑談があまり好きではないのでほとんど利用していません。
出た当初はアプリアイコンがミュージシャンと思しき人物でしたし、music modeというものもあるので音楽で利用されることにとても期待していました。ところがJASRACと包括契約を結んでいないと知り諦めました。

友人のUXデザイナーが定期的に開催しているClubhouseのルームが興味深い

友人である某UXデザイナーのY氏のルームが面白いというよりは興味深いです。時間がある時は必ず参加しています。
いち早くClubhouseの特性を非常にうまく活用してしまうセンスは相変わらずすごいなと。(具体的にどうすごいと思ったかはご本人にメッセージしたのでここでは控えます。)

2回ほどスピーカー側に回って、1回目はY氏のトークの相槌役、2回目はデザイナーのポートフォリオの話などさせていただきました。

ライブ配信は、会場でのリアルなイベントと比べると参加者の皆々様の表情や空気が読み取りづらいのですが、それでもコメント欄があるので反応はゼロではないですよね。

しかしClubhouseは視聴者からのリアクションがほんとに無いんですよ。雑談のルームでない場合は「うんうん」「そうですね」と相槌だけでも入れてくれる話し相手がいたほうが、話す方も聞く方も楽な気がします。

私自身は細々とではありますが実験的な試みとしてClubhouseで「Sketchラジオ講座」(ハンズオン)をやってみました。無反応な世界でひたすら一人で喋り続けるわけなのでなんとも言えない未知な感触ですが嫌いじゃないです。
(流石に毎回来てくださる方に私の実験にお付き合いいただくのも申し訳ないので、今晩のSketchラジオ講座vol.3から、あらかじめダウンロードして使うサンプルデータを用意することにしました。が、いつまで続くか未定です)

デザイナーのお仕事環境の変化が加速した

新型コロナによるリモートワークはそろそろ1年になりますね。
これによって多くのデザイナーのみなさんが、お仕事の仕方をどう変化させて、この状況に対応しようとしているのかが実は私、いまひとつよく分からなかったんです。

それには2つの理由があります。
1) 20年以上前からリモートワークであることと
2) 最近はWebといっても、かなり特殊なデバイスやサービスのUI/UXデザインなので、そのノウハウだとかワークフローだとかを語り合えるデザイナーが皆無に近いこと

まるで離島にひとり暮らしているような、そんなデザイン事情だったところにY氏のClubhouseのルームはとても有意義な「今」をキャッチする機会になっています。

figmaは登場した時からコラボレーションがウリのデザインツールでした。登場した当時は未完成の状態を人に見られるのが嫌だということでなかなか受け入れられない側面があったと記憶しています。

しかしそうこうしているうちにAdobe XDも少し前に共同編集できるようになり、後にクラウドに保存がデフォルト仕様に変わりましたよね。

ゆっくりそれに慣れていけばいいかーなんて思ってたところに緊急事態宣言、一気にリモートワーク化で辛いですという声をよく耳にします。

「フィードバックをしてもらうための共有機能やツール」という、今まで便利だと思っていたものさえ、足かせになりがちで、それらを全部すっ飛ばして横断的に共有できることが最も必要な点であるというのは当然の成り行きですよね。

ワークフローの後戻りは考えにくい

パンデミックが終わってみんながオフィスに集まって仕事する日が戻って来ても、ワークフローも併せて後戻りするということはちょっと考えにくいなと感じます。私の推測では、きっとこのまま進んでいくでしょう。

となると、現時点で共同編集機能がないSketchにニーズが高まるはずもなく、次のバージョンでReal-time Collaboration出しますよと言っていますがWindows版は無いですし、今後も出さないと言っているので、職種を超えて「横断的に共有」はできないですね。。。

ただ、込み入ったUIコンポーネントを作るということにかけては相変わらずSketchは非常に優れているとは思うので、
そういう仕事をしていて、これからもしばらくそういう仕事を続けていくだろう人にとってはまだ当分は手放せないツールだと思います。

不安を感じるデザイナーへの私なりの回答

講師などしている仕事柄&年齢的に、デザイナーの方からよく相談を受けるので書いてみます。

「figmaじゃないともうだめですかね?」
「変化が早いのと、あれもこれもと勉強しなければいけないことが多すぎてやっていけるのか不安です」
「グラフィックデザインが好きでデザイナーになったのに、会社からUIデザインをやれと言われてて辛いです」

もちろん世の中にはマルチに高いスキルを持って第一線で活躍している有名デザイナーや、発信力に長けたデザイナーも多数いますけれど、
「自分の仕事はなんだろう」ということを常に見つめていることが大切だと思います。

確かに今現在、ものすごい勢いでfigma、figma!となっていますし使えた方がいいとは思いますが、figmaが適さないプロジェクトに無理矢理使う必要はないと思います。

私も若い頃はイラストやビジュアル重視のWebデザインをしていたこともありましたが、性格的に「見る」より「使う」モノを作る方が向いていてそれを追求したかったので、それ以外を手放したりして来ました。取捨選択っていうんですかね。

求められている分野がご自身の得意と合わない場合については、グラフィックデザインとUI/UXデザインの違いを説明した上で会社とよく話し合ってみてくださいとお答えしています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?