2024 年の体内時計について。そして上半期はどうぞ貯金を。
このnoteは、自由な創作活動を生み出すスタジオ、神奈川県横浜市天王町駅の高架下にある「PILE -A collaborative studio-」 で、創作を生み出す「心」を創る企画として毎月コラムを発行いたします。
担当はHIPHOP、コンテンポラリーダンサー・振付家として現役で活動しているasamicro(アサミクロ)
コラム3回目の今回は、新年1発目にふさわしい、わたしが実行している1年間の体感スケジュールの捉え方についてお話をしたい。
タイトルでもある【上半期に貯金をする】というのは、お金を貯める。という話だけではない。皆さんは1年間を通して、上半期・下半期の計画を決めてから行動をするだろうか。1年間の中で、1 月は“ 行く”、2月は“ 逃げる”、3 月は“ 去る” などと言われる位、やはり私は、体感的にも月日の流れがとても早く感じる。東洋学の考えでは “ 上半期に行動、努力に励むと、下半期はそのお釣りで過ごせる” と友人から教えてもらった。それらを聞いてからはここ数年毎年、上半期の 月~3月を特に“ 忍耐”、地道には励む、積み重ねる時間を耐え忍ぶような生活を送ってきた。
具体的には私の場合は舞台作品の制作費をいかに上半期で貯金するかという事。上半期前半3ヶ月は短期の仕事を入れ、1日の楽しみはお昼のお弁当のみ。ただただ忍耐の毎日を過ごしていた。資金集めに費やす時間といっても、同時に“ 本を読む” “ 調べる” という時間も仕事の休憩、移動の中に生まれていた。ダンサー・振付家でありながら、数ヶ月あまり踊らずに資金を集めるというのは後退しているのではないかと思うほど不安が生まれることも少なくなかった。
しかし、ここ数年、本当に6月以降から流れが変わってくる。まずは当たり前に、上半期で集めた資金によって、下半期は制作時間というものが生まれ、自分の目的に向けた時間を確保することができた。そして、束の間の唯一の気分転換として仕事の休憩時間に読んでいた本や、メモしていた調べ物は作品のスパイスとして、演出や構成のヒントにつながっている。夏を迎える開放的な気持ちは、同じように開放的且つ独自性のある行動へ繋がってきているように感じられた。
“ 習慣は生活になり、生活は性格になる”
1 年間という体内時計の中で、上半期、特に1 月~3月を具体的で地道な行動、それはお金を稼ぐでも、知識としての学びでも生活改善としての衣食住の見直しでも構わない。夢や希望、目標を掲げることも悪くはないが、まず【今の自分の目線と立場】で、具体的な行動に励み努力できると、そこで築いた身体と心で、より自然体な、出会いやチャンス、何よりも自分が選択する行動というのが絞られ、より地に足がついた生活を下半期に過ごすことができると実感している。1年間の体内時計は1日の生活時間にも微力に影響を与え続ける。何十年も共に生きてきた自分の性格というものは心機一転!!という心持ちで変化することは難しい。
だが、性格というものは生活から構築され、生活は習慣から生まれてゆく。自分自身の性格は習慣によって変化できるものだと信じている。
「下半期楽に過ごしたい~」でも、
「今年の12月はなんかもっといい感じ」そんな緩さでも構わないが、できる限り、上半期に少し具体的に自分自身に努力ができると、必ず下半期に多少お釣りは生まれる。そのお釣りではアイスクリームもチョコレートも買えないかもしれないが、顔を洗いたい、歯を磨きたい、靴を履きたい、何々をしたい。そんな前向きな自分への期待の感情が買えるかもしれない。
Amazon では見つからない、知ってたけど知らなかった、自分らしい励み方が掘り出せるかもしれない。
今年2024 年の始まりは、すでに持っている自分自身の体内時計を見つめて“ 遅”“ 普通”“ 速” のコントロール機能の確認からはじめたいものだ。
asamicro
PILE -A collaborative studio-とは
PILEは、「新たな創造のための、自由な協働空間」をコンセプトに生まれた、クリエイター向けのコワーキングスペースです。デザイナー、アーティスト、ホビークリエイターなど、様々な職種や背景を持つ方々が空間を共有しながら、自由に制作仕事や創造的な活動を行うことができます。
asamicro 想像する" 心" を一緒に創るプログラム
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