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行基菩薩が彫られた本尊を有する「十三寺」富山県

日本各地には様々な「三十三ヵ所観音霊場巡り」があります。
私の住む北陸地方にも「北陸三十三ヵ所観音霊場」がありまして、仏像好き、神社仏閣好きとしては巡らないわけにはいきません。
行けるところから、気負わず、ゆっくり巡っていけたらと思っております。その参拝日記。

さて今回は、北陸三十三ヵ所観音霊場 第三十二番「中尾山 十三寺」。
富山県下新川郡入善町にあります。

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元宿場町にひっそりとあるお寺

富山県入善町の、十三寺(じゅうそうじ)。旧北陸道上街道に面した元宿場町の舟見にあります。

十三寺の創建は不詳ですが、伝承によると天平年間(729~749年)に、行基菩薩が巡錫で当地を訪れた際、紫雲のたなびくのを御覧になり、そこにそびえる大杉の霊の声に従って千手観音、馬頭観音、聖観音の三像を彫り安置されたのがはじまりと伝えられています。

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本堂

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七年に一度ご開帳される秘仏の御本尊

馬頭観世音菩薩立像。
高さ73.4cm、杉の木の一木造り、鎌倉初期の作、県指定文化財。

本尊の千手観世音菩薩立像。
高さ85.7cm、杉の木の一木造り、鎌倉初期の作、県指定文化財。

聖観世音菩薩立像。
高さ73.2cm、杉の木の一木造り、鎌倉初期の作、県指定文化財。

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3体とも行基菩薩の作と伝えられ、かつては舟見山の城主が保護していたそうです。その後、長く山中に埋めてあったのを法福寺のお坊さんが掘り出し、さらに江戸時代になってから十三寺に移したとされています。

七年ごとにご開帳され、前回のご開帳が2013年10月のようなので、次回は2020年つまり今年の10月だと予想されます。忘れずにチェックしたいです。

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御朱印

北陸三十三ヵ所観音霊場 第三十二番<中尾山 十三寺>
【住所】富山県下新川郡入善町舟見1498
【電話】0765-78-1080
【宗派】真言宗
【拝観料】無料
【駐車場】境内に2、3台のスペースあり

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