見出し画像

お通夜かと思ったら違ったでござる

※お通夜もカレーと同様、写メなんてなし。

この前、地震関連のニュースがあって思い出したことがあります。

実は、阪神大震災に被災していましてね。
西宮市ってところにいてあの、高速道路横倒しバーンっていう写真有名ですよね?あそこの近くに住んでました。

当時、電気は1日で復旧したんですけど他のライフラインは全然復旧しなくて。ホットカーペットの上が家族全員の居場所でした。

あとは、なんといってもテレビ。もう、そこしか情報を得る手段がありませんでしたから。

テレビでは震災の状況や被災者の今を伝えていたと思います。
子供の記憶であやふやですがNHKしか映らなかった気がします。

ただ、印象に残っているのはそれじゃないあるコーナーでした。


ひたすら死亡者と行方不明者を読み上げるコーナー

西宮市○○区 田中 △△さん ■■歳 死亡

っていうのが永遠と続くんです。
恨みがあるわけじゃないけどあのアナウンサーの声は一生忘れませんね。

全国民にとって有益な情報かもしれませんが被災者の生活の役には立たない情報でした。

被災者にとっての有益な情報とは
いつ給水車がくるのか
いつ救援物資がくるのか
汚物の処理はどうするのか
この寒さでの防寒対策はなにか
避難場所への安全なルートはどこか
関空や伊丹空港は営業できているのか
だったからです。こういう情報は何もなかったと思います。

もう、家の中がお通夜状態。
シーンとなると同時にこんなに人が死んだこの災害やばくね?
っていう空気感からの絶望感がすごかったです。

ああいう時こそいつもの番組もあって欲しかった。
いいとも、サザエさん、Mステみたいな。
非日常の空間にいるからこそ、日常を感じたかったんです。

被災者であっても得られる情報は選びたい。

被災状況を知りたい時もあればMステをみたい時もあるんです。

東日本大震災の時はどうだったのかな。
少しでも日常をお届けするような被災者が元気になるようなメディアであったらいいなと思います。



貴重な時間を使い、最後まで記事を読んでくださりどうもありがとうございます。頂いたサポートは書籍の購入や食材など勉強代として使わせていただきます。もっとnoteを楽しんでいきます!!