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ひとと色-『ウミネコ童話集』へ寄せて

『ウミネコ童話集』さんへ
チハヤさんの詩『ひとと色』の挿絵で
私も参加させていただきます


『ひとと色』

ひとの思いはいろいろで
いろいろのせた 心のパレット

情熱の赤 喜びの黄色 平和のみどり
かなしみブルー

日々のパレットで いろいろを混ぜ
人生という絵を描いていく

どんな思いも どんな色も
そのままあればいい

こわさも 怒りも ねたみも ぜんぶ

いろいろ そろって あなたになる
ぜんぶそろえば ひかりになる

詩:チハヤ 挿絵:イシノアサミ



こちらは元々、昨年開催したイラスト作品展『ひと色展』にて展示するために、私からチハヤさんへお願いして書いていただいた詩でした。

チハヤさんの詩を水彩紙に印刷し、
詩からイメージしたイラストを
直接描きこみました。
使った絵具は、いろの子と同じ42色です。


福岡の久留米にて展示した際には、ご観覧いただいたご婦人の方から「この作品がほしいわ。毎朝ベッドから眺めたい。私みたいな年代にはこういう詩が必要なの」というようなことを言っていただき、胸が熱くなったのを覚えています。

チハヤさんの純粋な、人への思い、人生へのまなざしが、いつのときも、どんな状態のひとへも、あたたかく届いていくようです。
お日様や、母性のような包容力を感じます。

そしてある日、チハヤさんが出会った、こちらの募集記事。

童話を集めた文庫!
子どもの世界が好きなチハヤさんの、ワクワクする姿が目に浮かぶようです。

あの詩ももともと、子どもたちも自分で読めるようにと、ふりがなをふっていました。
それもチハヤさんの思いがあったからこそです。

そしてチハヤさんからお誘いいただき、応募させていただくことにしました。
↓こちらはチハヤさんの応募記事です。

応募は無事承諾され、文庫用に挿絵を編集することにしました。

モノクロ印刷で、縦長サイズ。
まずはカラーをモノクロにし、配置を変えてみました。

うん。なんだか良さそう。だけど少し物足りない…?
そんな迷いを抱えつつ、一度ウミネコ制作委員会さん(ぼんらじさん)へお送りしてみました。

すると、嬉しくなるお言葉と共に、モノクロでも色の違いが伝わるような加筆をするのはどうかというご提案をくださいました。

横浜で実際の展示もご覧くださった、ぼんらじさん。
作品のことを本当に思ってくれないと、こういったステキなご提案は出てこないんじゃないかと思います。

創作への愛情、よいものをつくろうとする情熱に心動かされ、私も一層深く向かい合うことができました。

あらためて詩の世界に潜り…
浮かんだイメージの線画を重ねました。


ご提案のおかげで、挿絵としての命が吹き込まれたと強く感じています。

今年初の創作、没頭して描くことができました。
モノクロ楽しかった…!

改めまして…
ぼんらじさん、スタッフの皆様、
素晴らしい機会をありがとうございます😊

チハヤさん、
素敵なお誘いをありがとうございます🌱

noterさんの創作が集まる文庫本に参加できて光栄です。
完成を楽しみにしています♪

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