今こそ旅へ

今、空前の旅行どきなの、ご存知でしょうか。なにしろGotoで宿がほぼ半額で泊まれる、各種鉄道は割引切符大放出、あの居丈高な新幹線「のぞみ」さえ「ぷらっと化」して割引価格に。

日本でも屈指の観光地である伊勢に住んでいる私です。しかし、観光客の多いおかげ横丁でクラスターが発生した話は聞きませんし、鳥羽や志摩のホテルからも感染者が出たと言う話も聞きません。全国でGotoやってる施設ではどうでしょうか。コロナが本格化した３月終わりに東京から大勢の若者が卒業旅行でやったきたんですね。伊勢にこんなに若者おったんかいな～。と驚くほどの人数です。しかし感染者は出ませんでした。

その時から私は個人的に「これは旅行じゃ出ないな」と思いました。もちろん集団で貸し切りバスに乗っての旅行。ホテルでの宴会。そういうのは危ないと思います。大声で話したりすると飛沫が飛びやすいしリスクが高い。けれど私みたいにひとりか二人で行っても移動時にはそんなに話もしない、人の多い観光地には行かない、宿に入っても大騒ぎしないわけですから、大丈夫なんです。

最初は6月。この頃はGotoもなく、普通にAirbnbでもらったボーナスクーポンの消費でした。車で１時間くらいの隣町に研修と銘打って武司くんと視察旅行に行きました。大台町というところです。

とても水のきれいなところでお茶どころでもあります。この頃前後して、都会からキャンプにやってきた人たちがいたらしく、「コロナを持ち込むかも知れないだろ」「危ない！」などと、当時は町内で紛糾したそうです。また、川辺でキャンプした人たちが残したごみを狙ったツキノワグマが出たりして、なかなか大変そうです。それはともかく大台すごくいいところです！

次、7月は恒例の青春18切符の旅（夏バージョン）です。最初は秋田へ行く予定でしたが、その後福島、九州、四国など紆余曲折の末、初の山陰である鳥取、島根へ行くことに。初日は始発だったので前乗りで店に宿泊（家からだと4:45初の始発に間に合わない）も入れると６泊７日の長旅で、息子と行きました。これで私も島根と鳥取の区別がバッチリつくようになった！！

これは意図せずGoto期間に入り、宿泊した宿の人もいきなりで慣れていない中、書類を用意してくださったおかげでGotoの事後申請をすることができました。この時点ではGotoに参加していない宿も半数ほどありましたが、残りの半数で宿代の３割程度が戻ってくるはずです。

8月には新宮、十津川、桜井へ。これは青春18切符のいわゆる消化旅で武司くんと。知る人ぞ知る日本で一番長い路線バス、と言うのに乗りました。

恒例のボロ宿旅ですね。2泊3日で利用した宿、2日とも泊まっていたのは私たちだけ、というひなびた宿でしたが、十津川はめちゃお湯がいいし、桜井の皆花楼さんは日本最後と言われているニホンオオカミの調査に来たアメリカ人アンダーソン一行が宿泊した由緒正しき宿です。個人的にはニホンオオカミ生存説には希望を持っている派。いやー、紀州の山深さを実感します。

こちらは皆花楼さんがGotoやっていたので35％引きで泊まることができました。

この後、10月には東京出張と福井＆敦賀旅行。11月は息子から九州旅行にカラーミーショップ大賞ノミネート尽力慰安旅行と称して長崎へ行くことになっています。

このように旅行と行っても様々な形態があり、今空前の旅行助成祭りの中、観光地へ行くことはぜんぜん悪いとは思いません。むしろ行きたかったところに今こそ行ける！！です。今いかずしていつ行く！パックツアーや宴会付きの団体バス旅行、混雑も時間帯や曜日を選ぶなど、なるべく避けたほうがいいものの（十分注意を払っている事業者さんならもちろん大丈夫と思います）、それを踏まえ、感染症にかからないよう対策して、個人単位でなら十分楽しむことができます。

ただ、ひとつ残念なことがあります。それは旅先での情報収集。今までは例えばバスを待っている時、隣にいる地元のおばさんと話をしたりする楽しみがありましたが、今はそういう人たちも少し警戒しているので旅人と地元の人との間に少し溝があります。地元の話がめちゃ聞きたい私としては残念極まりないのですが、マスクしてある程度距離を取れば今は5月、６月よりは軟化しています。ある程度の交流はできるでしょう。

この機会にどれだけ色んなところに行けるか、このGotoが続いている間に頑張って色々行こうと画策中です。残って仕事してくれてるスタッフのみんなにはたんまりお土産を買って行くことで、なんとか送り出してもらってます。