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第59日目

4月28日(火)

田んぼに行ったのは遅くて10時。ほんとは9時前に歯医者へ行く父の軽トラで送ってもらったのだけど、いざ田んぼへ着いたら、いくつも忘れ物をしていることに気づいた。それで、結局また家まで18分歩いて帰る。準備をしていたら父がちょうど帰ってきたので、それでまた送ってもらった寸法だ。冷静に考えて農作業の時は軽トラがないと始まらない。とは言っても、往復に資材や道具があるだけで、現地に行けばやっぱり車は置きっぱなしで作業をするから、今みたいに送り迎えだけでも十分だ。なんなら自分で運転して道具類を運び、いったん帰ってきて、それから歩きや自転車で行けばいいと思う。帰りはまた歩きか自転車で帰ってきて車で取りに行けばいい。

今日はそんな風にして始まったので、予定していた作業が全体的に間に合ってない。昨日の代掻きで平らにできなかった部分を「エブリ」という道具でならす作業。田んぼには12時半くらいまでいて、昨日の代掻きで出た「寄りごみ」を取る。この時にだいじなのが風向きだ。今まで何回か「百姓は天気、気温、風を見て仕事をする」と書いているけど、天気、気温は分かるけどなぜ「風」?という人は多かったと思う。私が風を重視するのはまずこの風が除草を大きく左右するからだ。

この記事を見てもらうと、大体除草の概念を分かってもらえると思うのだけど、要は「草が見えてきてからでは圧倒的に遅い」のが除草。それで、代掻きで田んぼの土をコネコネすると、中にあった雑草の種やちっちゃい苗がフワーッと浮いてくる。水面に。で、そこで風が吹いてると風の方向に種や苗がフワフワ-と移動してって、最終的にどこか一ヵ所に集まる。それを一網打尽にして掬い上げる。これですよ。で、一番集めやすい場所と言うのはやっぱり水の出口である「水尻-みなじり-」。ちなみに水の入ってくるところは「水口-みなくち-」と言います。田んぼを人間に例えてて面白いですね。わたしのやっている3つの田んぼはそれぞれ水尻の方向が全部違う。それで、今日の風だと万町がいい、今日の風向きは名古砂向き。とか選んで除草を行う。私が「田んぼは半農半Xではやりにくい」というのは、このことで、例えば「おお!今日の2時から北の風になるから万町でGO!」ってできないとダメで、在宅の仕事じゃないと無理なわけです。

とは言え「寄りゴミ」というくらいなので、雑草の他にもワラやもみ殻がたくさん。水田皮膚病のこともあるので、最初は素手で掬っていたけど、途中からゴム手を使う。そのあとは家に歩いて戻り、お昼ご飯。その後草刈りに行きたかったけど、父がどこかへ出かけたのか、車もないので、楽天のお買い物マラソンのバナーを下げたり、あたらしく画像を作ったりして小一時間作業。給料計算も。まだ父が帰ってこないので、納屋の片づけを始める。以前に片づけたけど、何度でも片づけないといつの間にか物が増えている。6月に入ってから使う除草機の点検を行う。除草機と言っても「田車-たぐるま-」と言って、今では民俗資料館にあるような昔の道具だ。うちに最初1台あって、そのあと粗大ごみの度に見つけてはもらってきて、今は4台ある。

夕方4時に父が帰ってきたので、また田んぼまで送ってもらう。予定していた水路の土手の草刈り。そもそも土手に立っていることすら大変なのに、それに加えてギュインギュイン回る草刈機を持って草を刈るなんて、相当大変だ。水路に落ちないようにしないとだし、滑らないように気を付けないといけない。なかなか神経を使う作業を約1時間。途中、森さんが来て土手の中腹に放置してあったのり網を除去してくれる。みーやんも通りかかって、捨ててあったTシャツや材木を持って行ってくれた。おやつのかみなりおこしもくれた。結構仕事した。すっかり暗くなるまでやって、また父に迎えにきてもらう。

夕ご飯は煮込みうどん。1人前のはずなのに具材が多くおなか一杯に。

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交通費 0円
歩数 9444歩
作業 名古砂エブリ→寄りゴミ取り、名古砂水路草刈り(少し残った)
仕事 休み
料理 何もたいして作らなかった
その他 ツバメ内装が進んでいる。フカフカで気持ちよさそう。トリサシダニさえいなければ小人になって寝てみたい。

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