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第62日目 父と暮らせば腹が立つ

5月1日(金)

今日はいよいよ田植え。一番大きな1.5反の名古砂を植える。30箱の苗が苗屋さんから9時に届く。苗は税込で30箱26,400円。前に「クッキーで言えば、型抜きみたいなもの」と、田植えをお菓子作りに例えて言ったけど、考えてみたらライブや演劇みたいなもので、ずっと今日の日のために準備をしてきて、本番は一回きり。失敗は許されない。という、それが田植え。万事怠らず準備が整っていなくてはならない。そう考えたら朝からそわそわ。本番の朝だもの、緊張するよな。

田植え自体は昼過ぎに終了。その後、肥料を撒いて、15時半に終わる。無事に済んでよかった。あと残る2つの田んぼは今日の1/3と1/7の広さなのでここまで緊張はしない。ひとまず山を越えた感じ。

今日の話ではなくて、昨日の話になるけど田んぼから帰ってきたときに父が家の前で誰かと話していた。見るとこのへんを時々走っている古物漁りのブローカーのおっさんだ。以前家になにか古いものはないかとやってきた。その時も私は田んぼへ行くところで、おっさんは私の農作業姿に驚いて「うわー、なに、かっこええわー!おねえさん!」と気持ち悪いくらいベタ褒めしてきた。褒めているけど、その目が笑っていない。今までの人生でそういう「目」を持つ人を何人か知っている。

ひとりは日本の二大広告会社にいた(と、本人が言っているだけなので、本当かどうかは分からない)、という人。仮にAさんとする。AさんのFB友達にはデザイナーと称する人や会社社長などがたくさん。Aさんの料理の投稿などにはたくさんのコメントや「いいね」がついている。今まで何度かAさんと食事に出かけたり、話をしたことがあるけれど、毎回とてつもない疲労感を覚えていた。ある時これが「吸穴‐すいけつ‐」だと気づく。つまり、Aさんからはなにも情報が出てこずに、こちらから提供するばかりなのだった。いや、Aさんからも情報は出てくるのだけど、その内容はほぼAさん自身から湧き出るものではなく、(私の知らない)Aさんの知人で、たいていは業界で有名と言われている人の話ばかりで構成されている。

Aさんは存在そのものが虚無で、私はその虚無へ毎回自分の何かをひたすら放り込む、という作業をしていた。この、存在自体が「虚無」という人がたまにいる。物質的には人の形をしているけれど中身がまったくなく、その人の生の実態はほとんどなく、他人の名声、知人の人脈などに寄生して、そこからエネルギーを得、それをまた別の人に寄生するためのエネルギーにする。つまり本人はエネルギーの転換機能として存在しているだけでその人の生命の本質を見ることはない。そんな寄生人が話すのをよく聞いていると中身がまったくないにも関わらず、周囲の人は驚くほどそれに気づいてないことが多い。人の姿をした得体の知れない化け物が座っていて、周りの人間が「わぁ!すごいですね!」と褒め称える、という光景がたまに展開されている。

「吸穴」と書いたけど、これは昔読んだ本に書いてあった、人間の4つの穴のことで「吸欠」の他には「汚穴‐おけつ‐」「互穴‐ごけつ‐」あれ?あとなんだっけ?ちょっと忘れました。適当ですみません。興味のある人は調べてみてください。野口整体の本だったかな。(ちなみに後で調べたら「吸穴」じゃなくて「睡穴」だったようです)

私は極端に「吸穴」の人に弱くて、お店をやっているときも年に1人くらいそういう人が来て、3,4日ダメージを受けていました。それで、そのおっさんの話に戻るのですが、父がその人に納屋に仕舞いこんであった冷凍庫を持ってってもらった。というのです。おそらく無料で。冷凍庫って今は捨てるのに4,000円くらいお金がかかるじゃないですか。多分、父としては「俺は本来ならお金がかかるところタダで処分してやったぜ。俺はデキるヤツだぜ」と言う気持ちだったのだと思います。いやいや、ちょっと待って、なにその気持ち。それなんでその人タダでもらってくれるの?おかしいよね?ってことになぜ気づかない。仮に、部品取りするとして、そのあとその辺の山に不法投棄するかも知れないよね。業者やないしね。いつもお父さん、自分の山にゴミとか捨ててあって怒ってるやん。それに自分も加担してるかも、って、そんな風に思わんのかね。

そう考えたら父親の低能ぶりに激しくむしゃくしゃしてきて、しかもそのおっさん前に来た時に気味悪いからもう家に入れやんとこって言うたのにそんなことはすっかり忘れて、おっさんの戦利品を一緒に見ながら「ほお~それはまた珍しいな」とか、目利きでもないのに分かった風なことを言っている。腹立つわ~。げに、親のそういう部分をたまに目にしては苦虫を噛み潰している52歳の春。

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交通費 0円
歩数 歩
作業 名古砂田植え、肥料まき30キロ
仕事 何もせず。
料理 何もせず
その他 朝5時にツバメが乱入してきて、部屋の中に4羽のツバメが乱舞する。朝から本当にうるさい。眠れなくて起きる。シーズン中に何回かこういうことが必ずある。そしてそのあと交尾をしていた。

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お金はあんまり使わないけど、旅の資金にします。ありがとうございます。

ありがとうございます。憧れの役は「四暗刻」です。
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結婚を20年で卒業。趣味は農民、スロー旅、映画を見ること、書き物。ワインバーを17年やり、45歳で稲作へ。元夫の武司くんと民泊やってサトナカ売ってます。ペットは鶏、夏はツバメが飛び回る部屋で暮らします。農耕の話、男女の話、結婚の話、時々小説。ヘッダー画像は伊勢神宮の神田。女です。
コメント (2)
いますね、そういう人。こんな私でも数人出会ったことあります。関わり合いにならないようにフェードアウトしてきたものです。うん。
伊豆さん、やっぱり出会っておりますですか。関わらないのが精神衛生上よいですよね。私も同じく次第に視界から消えるようにしています。はい。
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