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箱庭の世界

ふと思うことがある。

私たちの生きているこの世界は実は箱庭のようなもので、箱庭の中の私たちは、この世界が全てと思って、その中で必死に生きているけれど、実は外にはもっと大きな世界が広がっていて、ただ箱庭の中を眺めている誰かがいるのかもしれない。
そして時折その手を伸ばし、箱庭の中の世界に影響を及ぼす。

私たちは時に無力であり、時に凄まじい力を持ち、動いて休まず、最後は静かに歩みを止める。歩みを止める、と言うのが正しいのかはわからない。消えゆく、が正しいのか、次の舞台に上がる、というのが正しいのか、元の場所に還る、が正しいのか。私個人的な希望としては、この世界を離れた後も、私は私のままで、歩みを進める世界があったら嬉しい。

生きている間はその箱庭の中で精一杯生きる。でもいつかこの世界から離れることになるなら、何を持ってこの世界を後にするのだろう。お金も名声も、この世界に残すことはできても、外には持って行けないだろう。
生きていく上で必要なもの、それ以外に何を得て、何を成し遂げ、何を持って私は歩みを進めることができるだろう。

私はどう生きていこうか。思っているより時が流れるのは早かった。もしかしたら明日終わるかもしれない。でも、いつ終わるにしても、この箱庭の中で、私の世界と繋がりを大事にしながら、今日も一生懸命生きる。

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