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魔女の一撃


(以前別の場所で書いたものを再掲しています。なので今は元気です。)

イタリア語でぎっくり腰の事を「魔女の一撃」という。

前から腰が痛いことは結構年中なのだけど、ここ数日同じ姿勢を長くとるのがきつい、すごく前のめりになってくるなと感じていたのだが、昨日の午後あまりに痛いので横になったらもう動けない。痛み止めを塗り、しばらく横になっていると動けるところまで行ったが昨日はもうそのままなるべく静かにしていた。

去年はまさに魔女の一撃、掃除中に勢いよく屈んだらドゥンッ!!!と自分だけに聞こえる恐ろしい音がしてそのまま立てなくなった。重いものを持ったとかひねったとかでなかったので、急に動けなくなったことに驚き、さらに家で1人だったのでとりあえず屈んだまま少し待ってゆっくりなら動けると判断したところで少しずつまず携帯を置いていたところまで行き、ベッドに横になった。

慢性化とはちょっといいがたいのだけれども、たまーにこの一撃がやってくる。父もそうだし弟もそうなので、何か家系的なものもあるのか?

実は初めてぎっくり腰になったのは、まさかの10歳くらいの時。クラスで江戸川乱歩の小説が猛烈に流行っていた時期があり、休み時間にみんながダッシュで図書室まで行き読みたい本を借りるというほほえましいような、何でそんなに流行っていたんだ?という状態で、その日も2時間目の授業が終わった途端一斉にみんなが教室から走り出した。足が速かった私は1,2番くらいに図書室へ入り、そのままの勢いでちょっと屈んだくらいの高さにある本を掴んだのだが、後ろから来たたくさんのクラスメイトが凄い勢いで屈んだ私の身体に乗ってしまった(笑)重い、と感じる前にカクンと力が抜けた。下敷きになったもののみんなもびっくりしてすぐにどいてくれたし、どこも打ち付けてもないのに私は起き上がれなくなってしまっていた。そのまま担がれて保健室行きになり、早退したのかしばらく休んだのかは忘れてしまったけれど腰のあたりがおかしかったというのは覚えている。

弟がやっぱり学校で動けなくなったこともあったし、自宅で動けなくなった父を担いで病院に運んだ事もある。そんなところみんなで同じじゃなくてもいいのになあ。

運動不足が原因なんだろうかと思い、色々調べてみたけれど、普段から運動している人もなりうるのがぎっくり腰なんだそうだ。まあ、でも今回は夏休みが明けてから先週までかなり忙しく、更に再び増えていた感染状況に相当ストレスを感じながら過ごしていたせいか、ロックダウンになった途端に体中の力が抜ける感じがしていたのでそういうのも全部で腰にきたのかと。いずれにせよ、調子が良くなったら散歩は「健康上の理由」から禁じられてはないのでちょっと軽い散歩を日課にした方が良さそう。

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