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先生、こんな考え方はどうですか。

漫画「ドラゴン桜」を読んでいたら、「高校のあり方」を考えるヒントをたくさん見つけました。セリフにこめたメッセージがすごい。そのようなセリフをまとめてみました。少しだけ、私見を付け加えました。
 
 
1 高校の方針について
 
温室でトマトを育てることじゃない。大地の畑から掘り出すじゃがいもを育てることだ。

いい加減な仕事では他人から信頼されない。大人になれば義務と責任があることを今から学べ。学校と社会は同一線上にあるということだ。

(行事がいっぱいある楽しい学校なんて)時代遅れのオンボロ遊園地にすぎない。

精神的に成長するために必要なのは、満腹感ではなく、飢餓感だと思うのです。

成果を得て自信が持てなければ何をやっても面白くない。毎日がつまらないのだ。

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多様性の時代に骨太な高校生を育てるのは難しい。普通科の場合、成功感を明瞭に感じられるのは、部活動と受験だと思います。部活動の中で精神力をつけ、受験に向けて基礎学力を高める。3年間の努力の成果は「立派な受験生」なのだろうと考えます。部活動も受験も高校生に人生に向かい合うための自信を与えます。

2 教師について

(教師の)優しさとは、(生徒と)一緒に現実と向き合って闘うことだ。

(大人は)未知の無限の可能性なんて何の根拠もない無責任な妄想を植えつけてんだ。(だから東大へ行け)

あんた達(教師)は授業をやっているフリをしてるだけ。生徒もこれを受けているフリをしているだけ。

人を番付するな、なんてほざくヤツは肝っ玉の小さい甘ったれ野郎だ!

社会はすべからく数字という結果を求めている。堂々と数字と結果が好きだと開き直っていいのだ。
 
(入試問題は)日常の社会にしっかり目を向けているかどうかを問うているのであって、受験生にとってはいわば社会の側に開けられた窓でもあるのだ。
 
(合格できるかどうかは)最後まで僕(教師)を信じ切れるかどうか・・・なんだよ。

(教師を)信じるか信じないか、それが人生の分かれ道。
 
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生徒の多くは自信を持てないこの頃、特に勉強に関しては、先生がリーダーシップをとる必要性を感じます。先生のリーダーシップの下、生徒が目標を持って前向きに学ぶきっかけができれば、生徒は自ら前へ進むでしょう。しかし、生徒が自ら前へ進むきっかけを作ることが一番難しい。とにかく、基礎基本の教え方をつきつめて、信念をもって基本を伝えるしかないと思われます。
 
 
3 受験生の心構えについて
 
人に動かされて自分があるんじゃねえ。自分で自分を動かしてるんだ。

(様々な活動に参加しても、合格できるのは)明確な目標を持っているからだ。
 
目の前にチャンスがあるのに飛び込まないやつがどこにいる。
 
当たり前のことを当たり前にできるようになる。そうなるだけでも相当な努力が必要だと思え。
 
(努力は)やる人間はやるが、やらない人間はやらない・・・ということです。
 
自分で反省して立ち直る精神的強さがなければ、受験では絶対勝てない。

本当にダメなのはその失敗を次に活かせないやつだ。
 
一人では戦えないし一人では勝てない。互いを高め合い、ともに頑張る仲間がいて、勝てるものなのだ。

生徒同士が教え合う雰囲気は、自然と生徒間での切磋琢磨を生み出し、大きな合格実績へとつながる。
 
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やはり、目標を持つ生徒は強い。また、合格してやろう、という雰囲気のあるクラスは強い。
受験は団体戦だ、とよく言われます。多様な生徒がいるので、先生が一人一人と向き合って、目標のない生徒に目標を提示することが必要です。


4 受験勉強について

頭が柔らかいほどたくさんの知識を頭の中に蓄えることができる。柔らかくするには焦らないことが大事。

(学習内容を)忘れるのは当然。
 
(学習成果の)変化は突然やってくる。
 
競い合って一位になることは、成長を加速する。一位にこだわって競争しろ。

(校内のどんなテストでも)満点をとれ!(自分を甘やかすな。)
 
(定期テストでは)全教科百点を目指せ!

試験は常に自分との戦いと心に深く刻み込め!

競争って・・・結局は自分との闘い。他人とじゃないってことだよな。


5 合格への具体策について

(受験情報を)知らないということは実に恐ろしいことなんだ。

答案というものにはその人物そのものが映し出される。

出題者の意図を読み取ること。
 
“正しく読む”とは、筆者との心のキャッチボールなのです。
 
起きてから3~4時間後最も脳は活発に働く。夜は記憶ものをやる。睡眠中に短期記憶から長期記憶に変わるから。

ものを考えるときは手を動かすといい。つまりは何かを書くこと。(書きながら考える)

何かを覚えようとするならとにかく書け。(脳と手は連動している。)

まずは古文と漢文の基礎知識を反復練習しましょう。

古典の作品を現代文やマンガで読むのもいいですよ。

古典にすぐ役立つマンガ「マンガ日本の古典」

(現代文は)問題と解答をたくさん読む。特に解答はじっくり。これによって解答のパターンをマスターして解答力を向上させましょう。

(数学の)文章問題は長い問題から解けっ!

英語の本を声に出して読むこと。(速読英単語がよい!リスニングと読解につながる。)

6 受験本番について

日々の緊張が、本番のリラックスを生み出す。

全員の信頼関係が土壇場で目に見えない力を生む。

(落ち着くためには)開始の合図で目を閉じ深呼吸。周りの様子をそれとなくうかがうこと。

(試験前には)トイレへ行って鏡に映った自分を見る。鏡に映ったもう一人の落ち着いている自分と、心の中で対話する。いつも通りやればベストを出せる、と。

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最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。
目標を持った受験生(そして社会人)を育てることはとても大切なことですね。学校が未来の日本を担う若者をどのように支えていくか、これは大きな課題です。

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