図書館にある自分が好きだった思い出

梅雨明けが発表されないまま、気温30度以上の日が続いている。
日差しも強くなる午後2時、鍵がなくて家に入れないという事態が発生した。

数ヶ月前に実家がリフォームをして、家の鍵が変わった。
父の誕生日が近かったため手土産片手に、電車に乗ってから連絡したら家には誰もいないとのこと。

帰宅時間はある程度予想できたので駅前のカフェに入るか迷ったが、昨今の物価上昇、薄給かつ欠勤(これは私の責任だが)によってお金に余裕がない。
コーヒー500円を渋り、近所の図書館で時間を潰すことにした。

この図書館は高校生までよく利用していた。
勉強が好きというより、「勉強をしている自分」が好きだったんだと思う。
寒いくらいに冷房の効いた自習室でパーカーを来ている自分も好きだったし、ヒールのあるサンダルでイヤフォンをして今っぽい子が勉強をしている演出をするのも好きだった。

そんなことを思い出しながら、村上春樹の雑文集をパラパラと捲り、読みやすそうなものから消化するように字を辿った。

本当に興味があったのか、今ではそれがかっこいいと思っているのか自分でもわからないが、図書館にいる優越感は今でも少し残っている気がする。

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