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新人お題シリーズ(10)新入社員の成長と評価はどこで判断しているのか

最後のお題となりました。
「新入社員の成長と評価はどこで判断しているのか」
このシリーズのお題タイトルは、新人からもらった文言をそのままタイトルにしているのですが、このお題を読んだ時に少しひっかかったのですよね。
それは、
「新入社員の成長はどこで評価(あるいは判断)しているのか」じゃなくて
「新入社員の成長と評価はどこで判断しているのか」なんだよな、というところ。

きっと知りたいのは評価指針なんでしょう。
もっと言えば、評価される成長ってどんなもの?ってことでしょうか。
評価される内容について、新人をひとくくりで語るのは結構難しいなあと思います。いろんな方向があって、技術力で評価される人もいるでしょうし、考え方で評価される人もいる。働く気概みたいなものでの評価もあるかなと思うので。

でも共通した「新人の成長」で言えば…思うところはひとつ。
そして実はこの「新人の成長」とはなにかという問いへの答えに近づくヒントを、このシリーズを書き始めて新人からもらった感想に見つけたことがありました(本人が気づいているかはわかりませんが)。

何かの記事で読みましたが、「新人の悩みは大体自分にまつわるもの」だそうです。読んでそれを思い出しました。

これです。
確かにそのとおりで、新しい組織に組み込まれて自分がどう生きていくのか。新人の目下の悩みはそれにつきるんじゃないでしょうか。

でも少しづつその空気に慣れていって、無駄に突っ込まれないようなマナーを身につけて、目の前の仕事に夢中で取り組んでいると、次第に新人の悩みは自分のことではなくて「どうやってこの仕事を成功させよう」に変わってきます。企業の中のひとつの役割として自分がいるという自信とともに、パラパラと心の中の自意識が削ぎ落ちていって、自分をどう役立てるかという視点になってくる。
それこそが「新人の成長」なのだと思うし、評価されるべき1つの指針、そんなふうに思います。

◆透明になる覚悟

企業の中のひとつの役割として存在するということは、自分ルールに反することでもやらねばならないことがあるでしょう。
「ちょっとそこの道でビラ配りして」
「今度会社全員の前でこれを説明して」
これらを1度もしたことがなかったら、一瞬怯んじゃうかもしれないですね。自意識が前に出るとどうしても自分のタイプでないことには躊躇してしまう。
けれど自分の前にプロであるならば、仕事として「ビラ配りする人」にも「全員の前で話をする人」にもなれる。
成長という言葉の中には何かをいろいろインプットしていくようなイメージがあるかもしれないけれど、プロになることって、本当は自意識を削ぎ落とした上で、自分がどんどん透明になる感覚にも近いのかもしれない。

◆上司に直接聞いてみよう

僕が、私が、今何を身に付けたら評価してもらえますか?
例えばそんな質問を上司になげかけてみたらどんな言葉が返ってくるでしょう。顧客のニーズを掴むことはどんな仕事であっても大切なこと。
機会をみつけてヒアリングしてみてください。
そしてその人の評価を勝ち取って、どんどんステップアップできるといいですね!成長、応援しています。

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10テーマにわたる新人質問シリーズ、楽しく書かせてもらいました。
改めてお題をくれた新人さんへ、ありがとう!

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