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海外で生きる力を身につけたフランス語時代

今日のオスロは青空。公園では読書をしている人もいました。

さて、英語のあとは、フランス語に取り組んでいたこともありました。

こちらの動画で語っています。

この動画を見る気がおきない、テキストがいいという方もいるのかもしれない。文字にもしておきましょう。

私のフランス語歴は、「上智大学時代」と「オスロ大学時代」に分かれます。

私は上智大学 外国語学部フランス語学科に通っていました。

でもバイトとサークルに明け暮れ、留年しそうになったので、フランスに留学して語学スキルを一気にあげようとしました。

上智大学で基礎は学んでからだったので、フランス現地では「話す」毎日。外国人の友人たちと毎日フランス語で交流していたのが功をなしました。

語学力もあがり、留年せずにすみました。

で、ここで時間をぶっとばし、私は就職活動をせずに、そのまま卒業後はノルウェーへと移住したわけです。

オスロ大学で最初の1年はノルウェー語、2年目からは大学生として正規入学でメディア学科。

英語とフランス語をしていた結果、3つめの外国語は「1年あれば話せるでしょ」とわけのわからないレベルの自信で乗り越えました。

ノルウェー語はフランス語より簡単なので、それもプラスに働いた。

私の脳みそが疲れ始めたのは2年目。

メディア学と副専攻のジェンダー学は、ノルウェー語(ノルウェー語は2種類ある+いろいろな方言)に加え、スウェーデン語とデンマーク語も文献という、意味不明なレベル高すぎでしょという言語能力を要求されました。

学問を理解するだけでも大変なのに、道具として必要な外国語も辞書を片手にという毎日。

疲れるわけですよ。

気晴らしとなったのが、オスロ大学でおまけで履修したフランス語の授業。文法とか会話とか、いろいろ履修しましたね。あと英語でノルウェー音楽、ノルウェー文学とかもとりました。

努力をあまりせずともリラックスして履修できる授業を混ぜることは、私には必要なストレス解消法だったんです。

・・・・・

英語とフランス語時代を乗り越えた私が体験して会得したのが、

外国語は何かを達成するための手段

外国語は自立して、人間としてさらに成長するための手段

語学勉強はストレス解消法

留学は語学を学ぶ以上に、日本以外の国に住む体験で心が鍛えられる、生きていく力を身につけられる(外国語で電話、クレーム対応、ビザとかの書類手続きとか、「悔しい・わからない」思いを抱えながら生きることは大変だけれど、人間としてどっかーんと成長できる)

自分が好きな方向性がなんとなく分かり始める(外国語が道具となったおかげで、新しい情報や体験に触れて、自分の興味ある分野が分かり始める)

外国語がひとつできれば、さらに何か国語もできれば、他人との差を広げ、自分の価値をどっかーんとあげることができる(言葉を学ぶのは時間がかかるけれど、乗り越えたら他者との差がぐっと広まる)

こういうことは英語とフランス語時代になんとなく分かったことだったかも。このおかげで、その後ノルウェー語もさらっとなんとかなったし、ノルウェーでも生きていけた。

外国語を通して得られるものって、半端ないです。


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