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セクハラメールの犯人見つからず、警察は捜査不要と判断 中央党の #MeToo

ノルウェーでは、左派野党「中央党」で、女性議員にセクハラメールを送信したのは誰かという犯人捜しが続いていた。

「俺たちは、あんたのフィッタ (女性器を表す俗語)が欲しい」。

「中央党」で、2008~2014年まで党首を務めたリーヴ・シグネ・ナーヴァルセーテ国会議員(女性)に届いたメールだ。

問題のメールは、党の男性のFacebookメールから送られていた。

しかし、本人は自分が送信したものではないと否定。

当時、男性は、休暇で党の10人の男性でなるグループと、別荘に出かけていた。多くは、副党首を含む、党内で重要な役職につく政治家だ。

詳しくは下記の記事にて


2年以上の前のことであり、罪とみられる要素や危険性が低く、警察の限られた人員を使うほどではない。

それが警察側の説明だ。


警察の今回の反応に対しては、「意外だ」という声は少ない。

もし、このことで警察が動くようであれば、国中のセクハラメール問題に警察は人員を割かないといけなくなる。

そもそも、党内で解決できないこと自体が批判されていた。

Photo&Text: Asaki Abumi

写真は選挙運動中の中央党の党首

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