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どれくらいイメージできているか【エッセイ】

今日、師匠との話の中で、ふとした気づきがありました。

空手において、私は相手と自分の動きをイメージできていないのです。

それでは、他のスポーツはどうか?やはりできませんでした。バドミントンもスキーもダーツも人並みよりはできますが、自分のやっている姿のイメージは全くできません。

ところが、デザインにおいてはそうではないのです。

すでに頭にデザインがあるので、そこにパズルにピースを当てはめる作業をするような感じなのです。

分かりやすかったのが、友人が「お花を教えたい」と言って、参加してあげた時のことです(はっきり言ってしまいますが、センスが合わないので、本当にお付き合いのつもりでしかありませんでした)。

生花というものは習ったことがないのですが、花材は先生が用意するもののようです。

花材と器を見て、私の中でデザインが決まりました。あとはもうそれに沿って花を置いていくだけです。

私はすべての花材を使う必要性を感じていませんでした。すると友人が「このはっぱは?」と声をかけてくるのです。私のデザインにとって、その葉っぱは必要なかったのですが、渋々たてました。渋々立てるにしても、私の中で立てられる場所はここしかないというのが見えています。たとえば、デザインを提案して、クライアントがこれも入れて、と言った時、全体のデザインが崩れるので嫌だけれどやむを得ず入れるとしたらここしかないなあという、そんなイメージです。


趣味の手芸については、予定調和が嫌いなので、心赴くままに組んでいくことが多いですが、頭にデザインができていることもあるので、その場合は材料を買いにいって、お店で空に描いていることもあります。


みなさんは、自分自身をどれくらい記憶してイメージできているでしょうか。背格好、動きの癖、筋肉の付き方、顔や手の大きさなど。
私は自分のそれらを全くイメージできていないことが今回わかりました。
故に体を使うことをしようとすると、全くイメージができないのです。

そして、これまでは、イメージのあまり必要のないスポーツばかりやってきたので、体に動きを染み込ませて覚えてきました。

しかし、空手はそれでは難しいなと感じました。なぜなら相手があるからです。

バドミントンも相手があるじゃないかと言われそうですが、あれは相手の細かい動きまで想定する必要がありません。ここへ打てばこっちへ来るだろう、くらいの予測で事足ります。スキーは自分のみであるし、ダーツでも予測するのは相手の投げるフォームではなく、戦略、戦術です。


イメージして基本の動きからやるように師匠から教えを頂きましたが、これは難航するなと思いました。
イメージは難しいとお答えすると、師匠は約束組手を勧めてくださいました。

私は組手はそんなに必要ないかなと思っていましたが、組手を増やしたほうがいいことも感じました。これまでのスポーツは体で覚えてきたからです。


これは、空手だけの話ではないので、ひとまず鏡で自分の姿を確認してみようと思います。自分の背格好や動きの特徴などを。相手の動きの想像までには至りませんが、自分の動きであれば鏡でチェックすれば目指す動きとの乖離がわかるかと思います。


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