フィクション世界のキャラへ転生とは?(覚書)

元の疑問が「フィクション(虚構)の世界に生まれ変わるってどういう気持ちで読めばいいんだろう?」ってことだったんだけど、そもそもフィクション世界(ゲームなど)の転生設定は悪役令嬢ものが発端らしい?

転生モノ、昔読んでた作品だと「ぼくの地球を守って」(現代の高校生男女が前世の記憶を徐々に思い出すことによって謎を解明する)とか、最近だとボクラノキセキ(現代の高校生男女が前世の記憶がよみがえることによって魔法が使えるようになり、やべーことになる)

とかがあり、「主人公が前世の記憶に振り回される」「前世の記憶によって巻き起こる事件や謎を解決する」がお話の目的である。
主人公の人格は今世がメインであり、それとは別に前世キャラクターが存在する。


前世のキャラクターと、前世の記憶を持つ今の自分というキャラクター

この辺が私の転生モノの定番として根っこにある。


で、最近はやりの女性向けジャンルの中に

乙女ゲームの悪役令嬢のキャラに転生する」って設定があるんだけど、

主人公の人格

転生前の記憶をもつキャラクター(前世)

・転生後の悪役令嬢キャラクター(現在)

どっち???

と分からなくなるのが混乱の元になってる。


まず「乙女ゲームの悪役令嬢に転生する」って説明が

「主人格が前世」視点であること。

お話の主人公の人格はどちらかというと前世の「私」側?

物語の開始時点で「前世の記憶を持つ私」が始まりだから

「前世の記憶がない状態の私」を読者が認識できない

元々存在していた「前世の記憶なんてない悪役令嬢キャラ」は読者にとってはお話の開始時点から存在しなくなるけど、設定的にはいることになってるという矛盾

これによって「物語の主人公は前世の記憶をもつキャラクター」
「前世の主人格が主人公であり、前世の記憶をもつ悪役令嬢キャラクターは存在しなくなる」

この点が上記2作の「転生モノ」と違うため、
前世の記憶を持つ「今の私」が主人公、ではなく、キャラクターを乗っ取った「前世の記憶の私」が主人公
みたいに読者(私)から見える。

だからウィキペディアの説明にあるような
「前世の記憶を思い出して私が実は悪役令嬢だったことに気づく」という認識より
「前世で遊んでいたゲームのキャラクター(を乗っ取った)私が主人公である」

ように見える。

元の悪役令嬢キャラ乗っ取ってるけどそれでいいんか???????

〇ちなみに前世の私と悪役令嬢キャラが別人格で存在してる作品とかもある※これは悪役令嬢が主人公で、前世で死んで悪役令嬢キャラに転生したキャラは別人格として存在する。


〇おまけ

書いてて思ったけど、

「現実からゲーム(虚構)の中へ転生する」と、ゲームの中に描かれていない時間や世界部分はどうなってるんだろう、とか、その辺のこと作品描いてる人はどう解釈してんだろうなって思う。

ゲーム内で描かれていない時間や世界は前世の記憶を持たない状態のキャラが体感してるから現実として存在するってことでいいのかな・・・。


ゲーム(虚構)の世界に転生したらその世界はもうフィクション(虚構)ではなく現実?

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