アサヒ飲料社員の「炭酸が好き」#2:#炭酸水とぼく
本年、当社はおかげさまで、炭酸ブランドの三ツ矢が140周年、ウィルキンソンが120周年を迎えることができました。いつもご愛飲いただきありがとうございます!
この機会に、炭酸の魅力を読者の皆さまと共有し合うことができればと思い、「#炭酸が好き」というマガジンを立ち上げました。本記事では、「#炭酸が好き」をテーマに当社社員から募集した作品をお届けいたします。社員の実エピソードや想いが込められた内容です。ぜひ楽しんでいただけると幸いです!
【執筆者プロフィール】
【作文に込めた想い】
自分が子供の時から日常の中に当社の製品がありました。そんな自分が大人になり、子どもができ、そうしたらまた当社の製品があることに気づきました。(社員だから当たり前かもしれませんが・・・)作品募集を見て、何かないかなと思ったときに冒頭の息子の声が聞こえ、日常を切り取って綴ってみました。
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#炭酸水とぼく
「ねぇパパ、僕に入れさせて」
冷凍庫からコップに氷を入れているとテーブルから息子の声が聞こえる。
「ゆうかも入れたい!」
娘も言っている。
夜の晩酌に飲むハイボールの炭酸水を入れるのをどちらがやるのかを競ってるのだ。
「いいよー。じゃーお願いするね。今回は晴くんお願い。次はゆうかちゃんね。」
「えー!!」と4歳の娘は不満そう。
息子はよし!とばかりにペットボトルに力を入れて回すのだが、なかなか開かない。
「むり!」とパパの方にペットボトルを寄越してくる。
「なんだい。晴くん。仕方ないなー。」
プシュッ!!
「はい。あとはお願いね。」
キャップを開けると、待ってましたとコップに勢いよく注いでくれる。
「おー、大丈夫か?溢れない?」
「大丈夫!任せといてよ。」
と息子はコップギリギリまで注いでくれる。
箸の反対でぐるっとステアして、一息に飲むハイボール。
たまらずおかわりをねだる。
「おーい!ゆうかちゃん出番だよー。」
ご飯を食べ終わって遊んでいる娘が走ってやってくる。
「ちょっと待ってて。氷入れるし。」
「ゆうかが入れる!」
なんでもやりたいお年頃なのだ。
氷をスコップで上手にすくい、コップになみなみと入れてくれる。
「ゆうかもこおり“はべたく”なっちゃったなー」
滑舌がまだ上手じゃないのと、変な京都弁が混ざったゆうかの言葉はなんとも可愛く、特に直すこともせず、親が喜ぶ至福なのだ。
「いいよ。小さいのにしときな。」
口とコップに氷を入れて机に戻ってきたゆうかは
「お酒も入れたい!」と。
瓶が重いからパパとやろう。とそろりと入れるつもりが、
急に持ち上げるものだから、
『コ、コ、コ、コッ!』
「多いよ!パパ酔っ払っちゃうよ!!!」
ともはやお決まりのやりとりがある。
そのあとは炭酸水をシュワシュワと注いでくれる。
今度は意外とそろりと入れてくれるので、なかなかコップ一杯にならない。
ちょっとボトルのおしりを持ち上げて、、、
「わー!ちょっとパパ!危ないよー」
焦る娘を横目に出来たハイボールを軽くステアして、飲もうと思ったら、テレビを見てた息子が
「パパ、僕も飲みたい!」
「え?お酒だよ。」
「違う違う。こっちこっち。」
赤いボトルを指差してる。
「えー炭酸強いぞーいつの間に飲めるようになったんだ!?そのまま飲んでも味ないぞ。」
「へへー。この前ママが飲んでるのもらって舐めてみたらイケるって分かったんだ!」
ファミレスのドリンクバーで炭酸飲料の美味しさに気づいてしまった8歳の息子は残りの炭酸水を飲みたがるのだ。
息子にあげるとパパのハイボールの量が減るのは悲しく、カラダを思えば仕方ないと譲ることにした。
自分のコップに炭酸水を注いで、ちびりちびりと飲む息子と乾杯!
「晴くんだけずるいー!」
娘も乾杯したいのだ。
「わかった!じゃーカルピス飲もう!晴くんは炭酸割り。ゆうかちゃんはお水で割って飲もう!好きなカルピス選んできなー」
全種類揃えた我が家の冷蔵庫から好きなカルピスを持ってくると。
「じゃー今度はパパが入れるな。おかえしだ。濃いめに作ってあげよう。社員の子どもの特権だぞ!」
と偉そうに父の威厳をほのめかす。
いつのまにか片付いたテーブルに好きなコースターを持ってくる。
パパは氷がとけて水滴がついたグラスをすっと拭いて、息子と娘のカルピスと乾杯する。その乾杯は何ものにも代えがたく、一番美味しい格別のつまみだ。
「あまり飲みすぎないようにね。」
ママは微笑みながらその様子を眺めている。
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いかがでしたか?
日常の中で家族と炭酸を楽しんだワンシーンを切り取ったエピソードということで、似たような経験をされた方もいらっしゃるでしょうか。当社や当社商品が皆さんの生活にそっと寄り添えていたらうれしく思います。
次回もお楽しみに!