【エッセイ】シュールの極み
母と姉が馬屋の廊下にしゃがみこんでいる。
それぞれが手元にトンカチを振り下ろす。
ガンガン、ガン、ガンガン
クルミの殻が割れると、素手で実をほじくり出して口に放り込む。噛りながら次のクルミを割る。
終始無言。
※クルミは家の裏の木立から拾う。
※姉はときどき、オニグルミを食べながらカシグルミへの強い憧れを熱く語る。わたしはクルミの違いなどわからないので、適当に相づちをうつ。
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